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【読書感想】幸福(しあわせ)の構造 / 島井哲志【その②】

題名:幸福(しあわせ)の構造
作者:島井哲志


■はじめに

『幸福(しあわせ)の構造』の内容が非常に興味深かったので、②コメの記事を書きました。
ここが良い!これも面白い!と、付箋をたくさん貼ってしまうくらい印象深い本でした。

読んだ本

この本は、幸せになれる系の自己啓発本すべてに通じることが書かれています。
その為、これを読み、自分の体験談とうまく混ぜれば、自己啓発系の本が書けそうです。

いつもは本に書かれた内容を3つのポイントで紹介しています。
でも、今回はひとつの文章でまとめてみたいと思います。


■幸福になるには

1人で幸福になることは難しいです。
幸福をもたらす活動を調査した研究があります。
1位と2位が、セックスと社会的交流でした。
どちらも他人がいなければできないことです。

しかし、幸福について悩む人は、およそ人見知りで人間関係に悩んでいる人が多いのではないでしょうか。
私がそうです。
社会的交流と言われて、人が大勢いるパーティーやセミナーを思い浮かべるかもしれません。
思い浮かべただけで、胃もたれと吐き気が発生して、体調が悪くなってしまいます。

それでも、1人で幸福になることは難しいです。
なので、ポジティブ活動をしてみましょう。

ポジティブ活動は、感謝を表現することや親切を実践することです。
つまり、「ありがとう」と言ったり、誰かを手伝ったりすることです。

例えば、お金を自分のために使うか、他人のために使うかで、どちらが幸福度が増すのかを研究した事例があります。
結果は、他人のために使った方が幸福度が増すことが分かりました。
金額の大きさは関係ありませんでした。

この親切心の行動は、それを行った直後だけでなく、思い出した時にも幸福を高める効果があります。
「プレゼントを渡したとき、とっても喜んでくれてたな~」って思い出すと、嬉しいですよね。

注意が必要なこともあります。
それは、小さな親切行動(人が通れるようドアを抑えるとか)は、時々しかやらなかったり、同じことばかりやっていると、幸福度は上がらないみたいです。
例えばエレベーターのOPENボタン。
乗っている人が降りやすくするためにボタンを押すと思います。
これは立派な親切行動ではありますが、ずっとやり続けることで慣れてしまい、むしろ義務感でボタンを押し続けている感覚になっているかもしれません。
また、降りる人から、あまり感謝されていないなと感じるかもしれません。

親切行動は同じことばかり繰り返すのではなく、色々なことをした方が良いのです。

ひとつポジティブな感情を経験すると、そこから注意や認知、行動が広がり、新たなポジティブな感情を得られやすくなります。
これは、嫌なことがあると嫌なことが続いてくるのと同じ考え方で、良いことがあると、良いことが続いてくるのです。
これを、「拡張-形成理論」と呼び、幸福はこれによって持続可能になるといいます。

つまり、「ありがとう」と言ったり、誰かにプレゼントをあげたり、仕事で手伝うなど小さな行動を起こすことで、幸せが続いていくことになります。
誰かから感謝されるという経験が大切なのかもしれません。
その為には、自分から感謝される親切行動を起こすのが大切なのです。

1人で幸福になることは難しいです。
自分で自分に「生きてるだけで立派じゃないか」と言ったところで、気休めにしかなりません。
だったら、他人に「今日も生きててくれてありがとう」と言った方が良いのです(ちょっと大げさすぎるけど)。

人見知りの方、人間関係で躓いた方、お気持ちは分かります。
人に否定されるのが怖いですよね。
私もそうです。
それでも、残念なことに、1人で幸福になることは難しいです

気の置ける友人がいるならば、その人に感謝を伝えてみてください。
安心できる家族がいるなら、たまにはプレゼントを渡してみてください。

狩猟時代からIT時代の現在まで、人間は一人で生きていくのが難しい生物みたいです。
それなのに人づきあいが苦手なんて悲しいですよね。
ピーマン苦手な人に、ピーマン食べないと幸せになれないよって言っているようなものですよね。

子供が大人になってピーマン食べられるようになるのと同じように、大人になったら人づきあいを克服しないといけないのかもしれません。

みんなでピーマン食べましょう。


■執筆後の感想

「1人で幸福になることは難しいです」で始まり、「みんなでピーマン食べましょう」で終わる文章が書けた自分を褒めたい。

というのは嘘です。
1人で幸福になることは難しいとは、この本を読み終えた時に初めて思った感想です。
そして、今まで色々な本を読んできたので、それらの知識から「幸福になるには」の答えを出すと、この一言になるとおもいます。

私には無理だなって思いました。
「感謝したほうがいいな」という場面で、ありがとうが言えない私です。
なぜ言えないのかというと、「お前にありがとうって言われたくない」と、言われてしまう気がするから。
その人の表情や声のトーン、すべて敏感に感じ取ってしまいます。

それでも、勇気を出さないといけないのかもしれません。
他人が簡単にやっている会話というものを、バンジージャンプの高台から飛び降りる覚悟で行い、幸福を掴んでいこうと思います。

…、体調が良い日に。

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