「誘導」は易し、やらせるは難し
こんにちは、カザバヤシです。
本日は「言葉って思ってるほど怪力じゃないんだよ」って話をして
じゃあ、言葉で動かせないならどうしたらいいの?ってとこまで踏み込んでいけたらなぁという内容です。
僕仕事柄、結構コンビニでトイレを借りることが多かったりするんですけど、借りてる分際で偉そうなんですが「綺麗なトイレ」と「汚いトイレ」が存在するんです。
セブンイレブンさんは…とかいう話じゃなくて、セブンイレブンさん1つとっても店舗次第なんですね。
で、「この違いってなんなんだろうなぁ」ってふと思ったんです。
これ結論から言ってしまうと
「張り紙の文言の違い」
だってことがわかっちゃったんです。
これほんとに真理です。もうこれがトイレの正解です。
ここからわかりやすく噛み砕いていこうと思います。
まず、
汚いトイレの文言って基本的には
「綺麗に使ってください」「一歩前へ…」「清潔を保とう」とか
なんですね。たまに近隣の学校とかで寄せてきたのか五七五の張り紙だったりもするんですが。
…なんか、トイレのソムリエみたいで嫌ですね。
まぁそれは置いておいて一方で綺麗なトイレの文言はなかなかどうして示唆に富むんですよ。
「いつもきれいにご利用いただき誠にありがとうございます」
これ一択なんですね。
一見すると、
汚いトイレの文言は「命令感があって上から目線っぽいから気に入らない」
綺麗なトイレは「疑わずお礼だけ述べてるから好意的」
こんな理由で差が生まれてるように見えるじゃないですか。
多分それは間違いじゃなくて、一里あるんですよね。
しかし、今回の本質はそこには無いんですよね。
じゃあ、一体なんなのかというと
「みんな綺麗に使っている」というマジョリティーを植え付けているということですね。
つまり、粗末な使い方をする方が少数派であり、社会的な集団から逸脱することになってしまうといった原理です。
どれだけ呼び掛けても、それに従うメリットが無いため客は張り紙を気にも留めないんです。
だったら、相手のデメリットに呼び掛けるという言い回しが功を奏するってわけですね。
効果が得られる仕組みを構築するだけでここまで改善されるものなんだぁと
実感したわけですが、この力はもっと広範なところまで手が届きます。
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