「デモニック」をみた(ネタバレあり)
まえがき
前情報なしで見たので、最初の入り方が精神を患った母親の心の中に、母親の心の中を表現した仮想空間の中に入っていくというSF的な導入だったので、個人的に入りやすかったです。
さらに、この時はこのまま仮想空間の中で話が進んでいく展開になるのかとも思え、後半に続く展開が読みづらかったのもよかったと思います。
先の読めない冒頭はよかった
仮想空間の表現は、世界全体がパステル画のような描写で表現されていて、違う世界だということが分かりやすく、且つ、ワイヤーフレームだったり、ポリゴンでとは異なり、ある程度のリアリティを保って世界が表現のに成功していたので話に集中しやすかったと感じました。
ナイスガイ!マーティン!
個人的に、ヒットだったのは最後まで主人公のカーリーサポートし続けるマーティンの存在です。彼はこの映画の中では癒しだったように思います。
彼は、元々カーリーともう一人の女友達とは幼馴染でいつも3人で遊んでいる仲だったのですが、カーリーの母親の事件をきっかけに、悪魔の存在に気づき、独自に調査を始めます。ただ調査・研究に突っ込みすぎたために、カーリーたちからほぼ絶交されていたような状態だったにも関わらず、カーリーが彼が止めるにも関わらず、危険な場所にいくというと、「僕は君を守る」と言ってついていくような、世の中にこんないい奴いる?というくらいのいい人なんです。
特に後半、殺伐としたシーンに入っていく、時に彼の存在は見ている人にも勇気を与えてくれると思います。
映画のとちゅうで、何度か「いや、もう君はカーリーを見捨てて帰ってもいいぞ」と言ってました。
残念な後半
ストーリーの展開としては、前半まではどちらかというと、カーリーの母親の事件の詳細や、機械の中で出会った母親が、恐れていたものの存在が何かという謎解きのパートになっていて、かなり入り込んで見ることができましたし、仮想空間の技術を作った組織の正体も判明するなど、後半への期待感もかなり高まるような構成でよかったと思います。
ただ、後半になっていくと、カーリーの女友達の謎の行動とか、悪魔が徘徊している建物の中で、ベッドに横たわって仮想空間に入ることになったりと、無理くりな展開がとても気になりました。一部回収されていない伏線があっようにも思え何となく消化不良感がありました。
おわりに
ただ、冒頭に述べたように、人の心の中に入り込むというのを、仮想空間を使用するというアプローチは、これまでなかったようなアプローチでしたし、これらを実施しようとしていた組織の設定も、科学的なものとの組み合わせとして新しかったと思います。
トレイラー見ていただいて、仮想空間のシーンに興味が湧けば見ていただければと思います。
それではまた次回!
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