「つい怒ってしまう。」怒りの感情との建設的なつきあい方
cotreeで働いていて、「平山さんって、いつアグレッション(攻撃性)出してるんですか?」と聞かれて困ったことがありました。
自分は怒りや攻撃性を表現することが少ないのですが、特に我慢しているわけではなく、そもそも怒りの感覚を持つことが少ない気がします。
せっかくの機会なので、自分の中で怒りや攻撃性をどう捉えているかを考えてみました。
怒りを人に向けない
まず前提として、人に怒りを向けても本質的には何も変えることができないと思っています。
怒っていることが相手に伝われば気を使ってくれるかもしれないのですが、相手の配慮を期待して怒りを表出することは、遠回りかつわかりにくいと感じてしまいます。
怒りを自分に向けない
怒りは大きなエネルギーで、自分に向けると自分自身を傷つけることになります。
「どうしてこんなことができないのか」
「自分の不甲斐なさにイライラする」
「無力な自分を殴りたくなる」
反省は気づきを生みますが、自分への怒りは消耗と傷を増やしてしまいます。
態度ではなく言葉で表現する
見るからに怒っている人が苦手です。「怖いなぁ」と感じてしまい、意図したコミュニケーションが取れないこともしばしばあります。
なので、自分が怒りを感じた場合はできるだけ言葉で表現したいと考えています。
・仕事に関する怒り
・スタンスに対する怒り
・感情的なわだかまり
もしそうした怒りを自分の中に抱えたときには、態度で示すのではなく言葉で伝えてみる。
「正直、この仕事はだめだと思う」
「そのスタンス、ぼくはすきじゃない」
「これは感情的なことかもしれないけど、違和感がある」
自分の気持ちを伝えるために厳しい言葉をごくたまに使います。ただ一方的な態度ではなく、相手からの返事を前提としたコミュニケーションを取っていきたい。
怒りの手前の違和感に目を向ける
怒りが湧いてくるとき、大抵前兆があります。
「なんかちょっと引っかかるな」
「あの行動、もやもやする」
「信じることが難しいかもしれない」
少しの違和感を放置せず、その違和感に向き合うことにしています。
どんな事実だったか。どんな反応をしているか。
紙に書いたり人に話したりしながら整理してみる。
メタ認知と整理の積み重ねが、次に怒ってしまったときの自分を冷静にするための防波堤になってくれると思っています。
違和感を根本的に解決するために知恵を絞る
小さな違和感は見て見ぬふりをすることもできます。
・自分が我慢すればいいか
・今回は気にしないようにする
・寝て忘れよう
ただ、そうした違和感を我慢して積み重なることは、心身ともに負荷をかけます。なので、大変だとしても、できるだけ根本的な対処をするように心がけています。
・その場の対処ではなく構造的な仕組みを改善する
・人の意思に頼りすぎずツールにも頼る
・直接話して丁寧に自分の気持ちを伝える
勇気と胆力と決意を持って、根本的な違和感に向き合いたい。
真摯な努力が大切な関係を育む
そうした真摯な努力は人と人との関係性をつよくやさしく育むことにつながると信じています。
怒りのエネルギーを自分や周りの傷つけるために使うのではなく、長期的なありたい姿のために使いたい。使ってほしい。そう思います。
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社内のメンバーやユーザーさんから「ひらやまさんのぐつぐつ煮えたぎるような熱いnoteが読みたい」って言われることがあるので、いつか書きたい。いつか。
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TOP画像は、キャンプに行ったときの焚き火。ふつふつと怒りのマグマをためてはいけない。
最後まで読んでいただきありがとうございます。