音楽は洋服へそしてカルチャーへと繋いでくれるすべての起点。
私は洋服が好きです。
しかし、極度の面倒くさがり屋がたたり、昔から好きなブランドや店を見つけるとそこでコンプリートしてしまうタイプの人間です。
それはもう昔から...
大学時代、始めたサーフィンのおかげで何か西海岸いわゆるウエストコーストな雰囲気のファッションが好きになり...そこでTMTというブランドと出会い、それを見つけたら、もうそこで全て集めてしまえばいいってそんな感じで洋服と付き合ってきました。
洋服に関心を持つのはみんながそうであるように高校時代、グランジロックというジャンルを確立したNIRVANAに熱狂するわけです。
とにかくNEVER MINDというアルバムやMTV UNPLUGGEDのライブ盤をもうアホかというほど聞き続けるんです。
ジャニーズにハマる人たちの心境、と言えば分かりやすいのだと思います。
NIRVANAのヴォーカルのカート・コバーンはもうカリスマ。
ジャニーズに例え、わかりやすく言えばもうキムタクなわけです。
そのカートのMTV出演の映像などを見て真似するんですね。
もう徹底的に真似をする。
シューズはジャックパーセルで古着屋でクタクタのネルシャツを購入し、ジーンズはヴィンテージは買えないのでレプリカを新品で購入し、汚す汚す...(だから大学時代にナンバーナインがカート・コバーンをモチーフにしたコレクションを展開したときはTMT一点買いを小休止し、そのナンバーナインのコレクションを購入しました。)
そんな時代です。
音楽はもちろん、そのカルチャーごと聞いていましたね。
話を元に戻すと、そんな習慣は高校時代に出来ました。
大学時代もとにかくCDを買い漁ってはCDを聞いていました。
音楽は好きでしたので家でギターを弾いたりスタジオに入って仲間と音を出したり。
弦を張り替えたり面白い楽器がないか、よく中古楽器屋にも足を運びました。
そのお店の店長と仲良くなり、音楽の話をしていて盛り上がっている中で彼がサーフィンのレジェンドのような方であると知るのです。
それをきっかけに彼のライフスタイルに関心が強まり気付けばサーフィンを始めていました。
音楽起点でしたがそこからはサーフィンの話を聞きに中古楽器店に通い始めるのです(笑)
話を聞いていると、そのライフスタイルに強烈に憧れるようになります。
もう心はサーファーだったわけです。
その日から猛烈にバイトをし、新品のファンボードを手に入れました。
さらに、中古楽器店の店長、もうその頃は私にとってはサーフィンのレジェンドでしたが...彼からショートボードを譲ってもらいました。
そんな縁で、波の乗り方から、台風が来る前の風を避けながらうねりが入るポイントなど、様々な知識を教えてもらい、実際にサーフトリップにも何度も連れて行ってもらいました。
高知、徳島、島根、宮崎...彼のハイエースロングに乗せてもらって道の駅に駐車して眠ったり、オートキャンプ場で車を停めて車内のシートを倒してベッドにして眠ったり、海に入った後の温泉や公衆浴場の選び方など本当に楽しみ方を教えてもらいました。
↓サーフカルチャーに興味が出たあなたはこの名著を読んでみてください。
サーフィンはそんなに上手くなりませんでしたがそのカルチャーに惚れ込みましたね。
サーファーはカーステレオから流す音楽にもやはりこだわっていて彼の選曲もレゲエやソウルミュージックなど様々でしたが抜群にカッコ良かったのを覚えています。
こうやって私は音楽で様々なカルチャーに結びつけてもらってきました。
原体験も音楽を通してホテルカルチャーへとつながっています。
↓『私が音楽の業界に身を置いた原体験』noteも併せてご覧ください。
学生時代、音楽はファッションやサーフィンへと導いてくれましたが、社会に出てからも私がホテルの音楽を考えるようになると、そのサウンドイメージにあった様々な選曲家の方と会います。
その選曲家を通して自分の好きな洋服のブランドのデザイナーとつながるケースが何度もありました。
私は相も変わらず一つのブランドを着続ける人間でしたが社会に出てからも音楽を通し様々なファッションブランドと出会い続けました。
私が今、お気に入りで着ているブランドの一つをデザインするデザイナーも私はあるホテルの選曲の仕事を通してお付き合いの始まった選曲家・DJからの紹介であったりファッションが音楽と結びつけてくれることは非常に多いです。
ブランドのデザイナーはやはり自らがデザインした服を伝えていくためにショーをしていかなければいけない。
やはりショーと言えば中心は音楽でその音楽と洋服の結びつきは切っても切れないものです。
その洋服を演出するために音楽があったり、音楽そのものが洋服のモチーフになっていたりカルチャーとしての結びつきはとても強いものです。
このように私は音楽をその起点としそこから派生するカルチャーを楽しんできました。これからも好きな音楽を通して仕事をし、自分の心が動く洋服そしてカルチャーに出会っていきたいと思います。
本当に自分が好きだと思うものを選んでいけばきっと様々なジャンルやカテゴリーはその枠を超えて結びついていくものだと私は思っています。
Nirvanaの音楽はこちらからも試聴できます↓