やっぱりホテルに”JAZZ”は似合う
”JAZZ”を殺したのはBGMである。
私もこの意見に一定の賛同を示す人間ではあります。
確かに日本ではどこに行ってもBGMが流れている環境なのかもしれない。
そしてBGMと言えば猫も杓子もJAZZが流れている環境はいかがなものかと私もそう思う。
そんな時であるJR九州ステーションホテル小倉に新しいクラブラウンジのようなスペースを作るという話が浮上し、その空間をどのようなものにするかというブレストの場に参加させていただいた。
JR九州ステーションホテル小倉のラウンジでレコードが聴けるというのはどうかという声が挙がった。
私はここ数年やはりアナログのレコードの音の良さを再認識し音楽を少しでも良い環境、良い音質で楽しんで欲しいという気持ちを持っている。
あのエースホテルが部屋にレコードやターンテーブルを置いていてその環境に泊まったこともあったがなんともワクワクする。
旅に音楽は寄り添っていて欲しいと”思う派”だ。
ならば何が聴けるのか、そこにもこだわってみたいと思った。
私は鉄の街と言われて栄えた北九州にはJAZZが似合うと直感的に感じ、それを調べると九州JAZZの発祥の街とある。
北九州にある若松駅の駅メロディはあのルイ・アームストロングの聖者の行進である。
小倉にはJAZZが似合う、そういう気持ちに至った。
それならとことんJAZZの名盤などを楽しめる空間にしたい。
そして冒頭の問いに戻る。
果たしてBGMは”JAZZ”を殺したのか?
たしかにBGMは”JAZZ”を消費し続けた。
時に整わない音場環境の中、
時に多くの人が集う場において聞き流される対象となり、
BGMと言えば”とりあえずJAZZ”
では殺されない”JAZZ"とは何か?
この問いに関しての私の見解はこうだ。
アナログの高音質の環境で主体的にJAZZを楽しんでもらえればBGMとして聴き流すということにはならない。
BGMに取り込まれず、音楽として生きてくる。
そういう答えを出させてもらいたいと思う。
旅のワクワク感を醸成しながら主体的に高音質のJAZZを楽しむ空間。
大人のシティホテルが仕掛けるJAZZを楽しめる空間ならスタンダードでオーセンティックな大人のJAZZであって欲しい。
オーセンティックなJAZZの名盤。
これをキュレーションしてくれる人で最適な方は誰だろうという考えに至った。
キュレーターと言えばDJや選曲家も浮かんだのだが、ここでやってみたいと自分で心から思ったのは
『ジャズマンにそのルーツの音楽を紹介して欲しい』
そこでオーセンティックでスタンダードなジャズをベースに持ち、日本を代表するジャズピアニストの海野雅威さんが浮かんだ。
いや彼しかいない。
そう確信していた。
思いついたら情熱の赴くままに海野さんのライブ会場へ足を運んでいた。
海野雅威さんが選ぶレコードでホテルのラウンジ空間の音楽が彩られるならなんて素敵だろう。
こんな想いでそれからは海野さんのオリジナルアルバムを旅のお供にして出張先のホテルではそのアルバムを聴きながらルームで晩酌をしたり朝の目覚めとともにBGMとして身支度をしながら1日のスタートを整えたりしてきた。
感じたことは”ホテルにJAZZは似合う”ということだった。
そんな海野雅威さんが小倉の街、そしてJR九州ステーションホテル小倉をイメージして季節毎におすすめのレコードを選盤。
やっぱりホテルにJAZZは似合うなぁということでJAZZでホテルをジャックしたい、そんな想いからJAZZ JACKという企画が誕生する。JR九州ステーションホテルに新しくオープンしたラウンジDe La Gare(ドゥ ラ ガール)にて海野雅威さんが選ぶ季節に合わせたJAZZの名盤が楽しめる。
ラウンジのオープンは4月27日。
オープニングイベントには海野雅威さんご自身もご参加いただきオープニングイベントが開催される。
是非、ステーションホテル小倉でレコードの温かみのある極上のJAZZをお楽しみください。
JR九州グループ News Release 『JAZZ ミュージシャン「海野雅威」氏との
タイアップ企画について』