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〜序章〜「オンライン恋愛inコロナ」〜女性目線
もっぱら家で何もしない時間が増えてきた
ずっとベランダの植物に水をやる
飼っている金魚に餌をやり眺める
ぼーっとテレビを見ながら、携帯をなんとなくいじる
なんでこんなになっちゃったんだろう
と思ったのは何度目か
そう思ってすぐに頭を無にするようにする。
だけど、結局昔を思い出してしまいながら
このままでいいのかと考えてしまう
そんな生活が早3週間を経とうとしていた
何度も携帯をいじっては買ってしまう
不要なもの
家は、健康器具や漫画、美容器具、化粧品でどんどん物で溢れかえってきた
今では携帯一つ、アマ○ンで簡単に物が買えて
簡単に手に入ってしまう
「来月のカード引き落とし怖いなー」
なんて考えてはみるものの、
やたらと物を集めたがる習性がある私にとっては
これもまた心地よさの代償
いや、結果。
まぁ、どっちでもいい。。。
今日もなんとなーく頼んだ昼ごはんの容器を
いちおゴミ箱に捨てて、
ゴミはまとめているが、
マンションの外にあるゴミ捨て場までは持っていかない
あれ?これが典型的な干物女子ってやつなのかな?
と自分を客観視してみても、いざ行動に移すわけではない
そんな時親友の美波から電話が入った
「ヤッホー!何してんのー?
相変わらずぼーっとしてたんでしょー?笑」
「み〜〜〜〜〜〜な^^^〜〜〜みぃ〜〜〜〜」
テンションが上がる私
親友の美波は私の表も裏も両方知ってくれている大親友。いや心友。いや神友。。。
まぁ、なんでもいいや
とにかく唯一いろいろ話せる親友だ。
*******************
私、大船優衣。
23歳の社会人1年目
頑張った就職活動を経て、晴れて大手グループ会社の本社勤務に配属!
親もめっちゃ喜び上京してきたが、
いやまさかの出勤3日目にして、、、、
自宅待機
休業
えええええええって感じ。
やっと憧れていたオフィスレディーになれたのに
急にそんな。。。。
まぁ、でも仕方ない。
みんなそうだよねと思いながらもワクワクして上京してきた中でいきなりの一人暮らしの家で。。。
なんとか親からの仕送りも多少甘えながらも
今までの貯金を切り崩しながらも、
いつもの収集グセと浪費グセが重なってしまうのを
いつも止めてくれるのがこの親友の美波。
美波とは、地元も一緒だが、
まさかの東京での会社に内定を獲得し、
悩んだ挙句
「あんたとやっぱり一緒なんだねー」
と絶妙に嬉しいことを言ってくれながら
一緒に上京してきた。
さすがに勤務地が違う分、家は多少離れているが電車で10分程度のところに住んでいるが、
今この状況なのでなかなか直接は会えない。
でもこうやって毎日かっていうくらい電話している。
オンライン飲み会?ってやつも美波と二人でわちゃわちゃやっていて、もはやwifiのデータ残量も
毎月ギリギリだ笑
「美波〜聞いてよー!!今日もまた美容器具買いかけたー!!!けど、美波の怖い顔がふと頭に出て来て、携帯とじた〜笑」
「あんたねー、私を母親かお姉ちゃん代わりにするのはいいけど、般若みたいな言い方で思い出すのやめてくれる?」
私は姉妹がおらず、いつも近所のお姉ちゃんか、
美波がいつも昔からいてくれた。
近所のお姉ちゃんに別れを告げるのも悲しかったが、美波と離れるなんて考えられなかった為、
今でもルンルン気分。
だけど、やっぱり直接会えないのは寂しい。
。。。彼氏か!私。
「そう言えば、あんた私以外にいい加減友達できたー?前紹介したでしょー!」
「嫌だよー!!しかもアレじゃん!!恋愛ってうたってるから男ばっかりだよー!!
そんな私初対面で、しかも直接じゃないのにしゃべれないよー」
「本当に。。。この状況なんだし、私たち地方組はこうやっていろいろ駆使してやらないと、男もそうだけど、友達すらできないよー」
美波は昔からモテる。
美人で、足も長く、すらっとした体型。
まぁ、それで甘んじることなく、運動部だったのもあって、日頃から運動や食事なども自然と気をつけている。
かと言って彼氏がたくさんいたー!ってわけでもなく、知っている限り、高校時代の先輩と、大学時代の同期の二人ぐらいだ。
どちらもイケメンで、スポーツマンって感じで。
でも、美波がずるいのは男女問わず友達が多く、自然と彼女の元に人は集まる。
まぁ、私にとっては神友と書いて、カミトモ!
が一番しっくりくるのだ。
「私には美波がいるしねー笑」
「あんたねー。。。」
もはや姉妹のような感じだが、
でも私だってせっかく東京に来たんだから、
おしゃれして、ヒルズとか歩いちゃって、スタバいって、可愛いカクテルのバーとか行ってみたい。
それが今この状況で行けるとしても
寝室とデスクの往復。
Youtubeの視聴回数稼いでいるの私が一番じゃねってくらいやはり携帯ともにらめっこ生活だ。
何をみているかっていうと私は「自然」が好きだ。
森や、海、景色や、空など
見ていて本当に楽しくなるし、
動物やペットも好きだから、思わず飼いたくなっちゃう。
結果、ベランダはもはや林。。
家は水族館状態だ。。。
「まぁ、とりあえず1回くらいやってみって、
私も最近スポーツ好きな女性の先輩?と気があって、プライベートでもオンライン飲み会したよー。
もちろんハイボールね笑」
「えええええ!聞いてない?!ずるーい!!」
一気に姉妹から彼氏に変わる私。
いや、違う私が彼女?笑
「いーよーーーだ!じゃあ、私は妹みたいな可愛い大学生とかと出会ってやるんだからー!東京のJDってどんな感じなんだろう??」
「あんた、、、なんかこれだけだと危ないやつだよ?笑」
憧れていた東京!!
自然な好きな反面、新しいもの、最先端なものなど何でも興味を渡す私にとっては、まさに憧れの街。
親に心配されたが主要都市にも住んでしまった。
けど、憧れていた理由はそれだけじゃないけどね。。。
***********************************************第2章へ続く
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