「ひと と ひと」として向き合う。多様な大人との出会いをつくる。~子育て×コーチングからの学び~
「うちの子のいいところを1分間思いっきり自慢しましょう!」
先日から受講している講座の初回、冒頭ペアワークのお題です。
子どものいいところだけを、口に出して、耳で聞く。
そして相手の人からも「素敵ですね!」と反応してもらうことで、「わが子ながら素敵な子なんだなあ」と再認識をさせてもらいました。
話しているうちに、そんなわが子を持っているわたしってなんて幸せなんだろうと、ふわふわした気持ちになったのです。
そんなワクワク体験から始まった、この素敵な講座からの学びをまとめてみました。
「子育て×コーチング~本間正人先生&探究学舎~」
わたしが参加している講座は、探究学舎で開催している保護者向け連続講座の「子育て×コーチング~本間正人先生&探究学舎~(第2期)」です。
講師は、コーチングやポジティブ組織開発の企業研修など幅広く活躍されている、京都芸術大学教授の本間正人先生。
ユーモアたっぷり、愛情たっぷりな語り口で、本間先生が探究学舎の方々と掛け合いをされつつ、子どもとの向き合い方などについて、コーチング手法をベースに学んでいきます。
参加者である保護者同士のディスカッションや交流を大事にしながら運営されていて、90分の講座の中で2~3回ペアワークやグループディスカッションが入ります。
参加されている保護者は50名以上。わたしのように小・中学生の子どもを持った方から、これから子どもが産まれてくるので後学のために参加した!という方まで(すばらしい!)幅広くおられます。
ママさんだけでなくパパさんも参加されていて、時折、子どもたちも参戦し、とても和やかな雰囲気です。
講座に参加した理由
わたしがこの講座に参加しようと思ったのは、次のような理由からでした。
✔子どもたちが思春期を迎え、将来のことを考えるようになってきた時期に、親としての接し方、対話の持ち方に悩んでいる
✔ほかのご家庭のお話を聞きたい。子どもに対してどんなことに不安や悩みを抱いているのか、子どもとどう向き合っているのか
✔本間先生のコーチングを受けてみたい、聞いてみたい
特に「本間先生のコーチング」という部分にはとても惹かれました。
わたしもコーチングを勉強していますが、いざ自分の子どもにコーチング的なアプローチができるかというと、これがなかなか難しい!
というか、まったくできない!!のです。
子どもを目の前にするとどうしてもニュートラルになれず、感情が先に立ってしまいます。
本間先生のアプローチをお聞きしながら、せめてこの講座の時間だけでも、自分や子どもたちのことをニュートラルに考えられる時間を持ちたいと考えました。
【学び①】「別の人格者」として向き合う
わたしは子どもに対して、わたしが思う、彼の「うまくいっていないところ」を見つけては、注意してしまいがちです。
「なんでもう少し早く起きれないの?」
「勉強するっていってたのに、なんで本読んでるの?」
と疑問形を投げかけながらも、断定的にダメだと決めつけて、ある意味命令をしています。
本間先生曰く
子どもといえども「別の人格者」である
ということを押さえておくことが重要なのだそうです。
先日、友人がお子さんとの関係について、Twitterに次のようなことを書いていました。
親子という関係性だけど「ひと と ひと」という気持ちで、
小さいころから関わってきている
これを読んだとき、心にひっかかりを覚えました。
わたしには、この「ひと と ひと」という意識が欠如していたのかもしれないと気づいたからです。
「別人格であること」「ひととひとであること」
当然なことなのですが、子どもというといつまでもわたしの傍にいるもの、わたしが育てなくてはならないものと思っていたように思います。
「子どもは親の支配下にあるもの/分身」などという考えるべきではないし、わたし自身はそう思ってはいないと思っていましたが、例外なくわたしの中でこういう考えが無意識にあったのだと思えました。
子どもたちが思春期を迎える今だからこそ、彼らは「別の人格者」であり、彼らとわたしは「ひと と ひと」として尊重し合う関係であることを、いま一度意識していかなければならないと考えさせられました。
【学び②】「斜め」の関わりを増やす
子どもとの関わりの話では、次の3つの観点が出てきました。
Being 母性愛的(無条件) 存在そのものを承認する
Doing 父性愛的(条件付き) することを承認する
Becoming こういう人(仕事も含めて)になれ
これにさらに、縦・横・斜めの関係性という観点も加えられました。
縦の関係はBecoming「こういう人になりなさい」の観点が強く、横の関係はDoing「何をしてくれるのか」という観点が大きくなる。
斜めの関係は利害関係がないので、Being「そのまま」の観点で認めやすい。
↑図にしたらこんな感じかと(絵が下手ですみません💦)。
親が関係をずらして、斜めの関係の視点でもって子どもに接せられることが望ましいけれど、それは難しい。
では、親はどうすればいいのでしょうか。
「斜め」の関係の大人たちに、子どもたちが出会える機会をつくること
なのだそうです。例えば、わたしたち(親)の友だちと家族で食事をするだけでいいとのことでした。そうすることで、自然と子どもたちは、多様な大人にたくさん触れることになる。
わたしが子どもの頃は、親戚やご近所のおじさんおばさんなど、いろいろな大人たちと話すことはありました。しかし、今の子どもたちはそういう場がありません。
最近はコロナということもあって、余計に家族以外とのかかわりが薄くなってきているかもしれません。子どもの日常を振り返ってみても、出会う人たちは親・兄弟、同級生、先生ぐらいです。大人と出会う機会は圧倒的に少ないです。
たくさんの大人に出会うことで、子どもたちは人間を相対化して見れるようになる。
こういう生き方もあるんだ、こういう考え方もあるんだと知ることできる。
そうすることで「マストな思考」から「ベターな思考」に切り替われる。
大人であるわたしたち自体も、会社や家族との関係だけでは、思考が固まりがちです。
わたしも最近、このような講座や社外のコミュニティに参加し、いろいろな方と交流することで、これまで狭い世界で抱いていた違和感から解放され、そのままの自分を受け入れてもらえるという感覚を抱くことが多々ありました。
また、いろいろな価値観に出会い、狭い世界での「マスト(~でなければならない)な考え」にいかに縛られていたかを知りました。まさしく「斜め」の関係を増やした賜物です。
子どもたちにも早い段階から、多様な価値観に触れる場を、出会える機会をつくってあげられるとよいのかもしれないなと考えさせられました。
本講座は、頻度高く入る本間先生の寸劇が本当にお上手で、おかしくて笑いあり、癒しあり、そして学びと気づきありのもりだくさんの講座です。
連続講座ですのでまだまだ学びがありそうです。楽しみです!
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
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