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そうだ、カヨラボライダースを作ろう。#1 思い付きから始まる
こんにちは。ファイバーアート・イノベーターのカヨサトーです。
昨年、オリジナルのライダースジャケット(=カヨラボライダース)を制作しました。出来上がりに大変気に入り、プロフィール画像にも着画を使っているくらい今シーズン大活躍しています。
今回、カヨラボライダースをどんな思いでどういう風に作っていったのかを振り返りながら、シリーズでレポートしていきます。
1.はじまりは思い付き
あれはそう、10月1日の夜中のこと。寝ながらふと思った。冬に向けて、何かあたたかいものが欲しいなぁ。。。
「そうだ、カヨラボライダースを作ろう。」
そしてムクッと起きて、わしわしとスケッチブックにイメージを描いた。
織った生地でこうしてあーしてつくるんじゃー。
色もしゃーっと塗って、描くだけ描いて、寝た。
#カヨラボライダースPJ
— カヨラボ@ゲージツと日々のごはん (@kayolab_art) October 2, 2021
今日から稼働しまーす。# をつけて進捗をあげていきます。
これは昨晩ムクッと起きて描いたラフです。きっとこの絵じゃ何も伝わらないとは思いますが、私の頭の中にはアレコレと沢山の要素が浮かんできています。具現化させていくよー。
まずはゼロからのスタート。 pic.twitter.com/LBmnFxaFJY
翌朝起きてこのラフを見たら、やっぱりイカしてる(イカれてる)ので、早速取り掛かることに。ぐひひ。まずはネットでライダースジャケットの構造をお勉強。(そこから)
このラフでは何も伝わらないと思うけど、頭の中ではあれやこれやがてんやわんや。
袖をムダにながーくしたい。ぶかぶかゆるいシルエットにしたい。鋲の代わりにもふもふで突起を作りたい。いろんな色を詰め込みたい。
そんなこんなで、パターンを魔改造していく。実用性皆無の、ライダースにあるまじきスタイルになりそうですぞ。
2.原寸大に下絵を描く
結局、袖丈は通常より10センチ長いものになり、襟はどでかく、シルエットもふんわりした形に。これらを織っていくために模造紙を広げ原寸大の下書きをはじめる。織りながら直接装飾をしていくため、どこにどんな装飾が来てほしいか柄行きを記しておく。
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着尺の絵羽の下絵をしているみたいで、なんだかとても学生時代の染織工房を懐かしく思い出すなどした。描いたり消したり描いたり消したり。
5Bの鉛筆とMONO消しが大活躍な日。
3.久留米織を準備
自作の織生地だけでなく、久留米織を使う部分を作ろうと考える。まず裏地。キュプラやポリエステル等が通常なのだろうけど、あのヒヤッとした感触があまり好きではないのと、例えばポリとウールじゃもう静電気がぱちぱち来ちゃうのも考え物。綿だと静電気は起こりにくい。久留米織は綿織物だ。あぁスバラシイ。
織物は着尺はきれい残らず着物になった。人は生地に添うように着るし、布地は何度もほどいて洗われ、最後まで使われていた。しかし洋装では体に布を添わせるために立体的に作るため、生地を裁断しなければならない。そうして出るのが裁断くずだ。
今回の久留米織は、以前からインスタレーションの材料などでお世話になっている有限会社光延織物で分けてもらった裁断くずや織傷のある生地を用いる。裁断くずといっても、同じ織機で同じクオリティーで作られた織物だ。それなのにたった1ミリの差で製品になれた生地となれなかった生地とに分かれてしまう。この無常さ、そして廃棄されていくもののあはれ。私は彼らに再度スポットを当てたい。そういう思いで個展でも用いた素材が久留米織の裁断くずである。
裏地分を切り出して、必要な箇所に接着芯を貼る。生地の大きさが足りないところは接ぎながら、布を有効に使う。
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裏地以外では、カフス、襟、ヨーク等にも同じ久留米織を使用する企み。何故ここにも久留米織かというのはね、、、むひひ。
ま、まずは印をつけて、接着芯を貼るのだ。そしてまだ裁たぬ。それはなぜかというのはね、、、むふふ。
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10月4日、こうして、久留米織パーツの準備ができた。これをどうするのかは、次回のレポートで!
それではまた。
レッツ、織り織り~!
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