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自分らぶ💕

「許し」をゴールにするのは、なんか違うという気がしています。

「許し」はオマケでついてくるもの、のような気がします。

私の場合がそうだったからです。

二十年にわたる治療のすえに、辿り着いた場所が「許し」だったのでした。

すべての力を出し切ったすえに、それでも治らず、治ることを諦めて、傷を抱えたままで生きて行くことにしたとき、かつて無かったような安らぎに包まれました。

あのときが、すべてを受け入れて、すべてを肯定した瞬間だったのだと、少し時間がたってから気づきました。

闇から光に変わったような気がしました。


私は自分を受け入れることを抵抗していました。

他の人のようには出来ていない格好悪い自分を恥じていていました。

周りの人は大樹になって成長して枝葉を広げていくのに、私はできない。私には積み上がっていくものが何も無い。積み上げては崩し、積み上げては崩し、なにも現象としては残らない。

そんな私は自分を愛することができずに、心は子供のままで成長を止めていました。

精神年齢は幼児同然だったのです。

しかし、それが自分なんだと遂に認めるときが来たのでした。

大波が不可抗力のように押し寄せてきて、抵抗できずに波にのみ込まれて波が去ったあと、残された私は別人のように生まれ変わっていました。

自分を恥じている自分は、もう何処にも居なくなっていました。

私は自分を受け入れたのです。


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