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「私」の自由のために生きる

安心して生きられるには
「一人でいられる能力」
が無くてはなりません。 


心理的に健康な人は、
「一人でいられる能力」
が育っています。
この能力は愛着と関係があって、
お母さんの温かい腕の中で芽吹きます。
「お母さんと一緒」の感覚を
自分の中に取り込むと、
自分が存在することの安心感と
世界への信頼感をもつことができて、
それは一生、続きます。


「一人でいられる能力」が育っていないと、
自分が無いことの空虚さに耐えられずに、
つねに他者を利用するようになります。
利用する、といっても
無意識でやっているのですが。

人の問題に首を突っ込んだり、
人を助けようとしたり、
人を思い通りにコントロールしようとしたり、
人の間違いを放っておけなかったり、
自分の正しさを証明しようとしたり、
いろいろとやってしまいます。
わざわざ自らを傷つける相手を選んで、
共依存関係を作り出します。

空虚な自分と向き合うのを避けるために
問題を作り出しているかのようです。

渦中にいるときは、
ほかに選択肢がない
逃れられない運命のような気がします。

しかし、
回復するにつれて、
自分の前にはいくつもの選択肢があり、
より快適な人間関係や、
より良い人生を選べることに
気づきます。

「私」が苦しいものや
「私」が不快なものに対して距離をとり、
「私」が楽なもの
「私」が心地良いものを
選択するようになります。

「私」の感覚で周りを見まわしながら、
「私」の自由のために生きていくことが
できるようになります。



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