【愛着障害】何もしない完璧主義者
あなたは、すぐに始めの一歩を踏み出せる人ですか、躊躇する人ですか?
愛着障害について書いています。
すぐに一歩が出ない人は、自分はダメージを受けていることを認めて、癒やしてあげることが先です。
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いぜん、愛着障害の人は「完璧主義」で、「最初の一歩を踏み出せない」というお話をしました↓
今回はその続編で、愛着障害の人が「完璧主義」をゆるめて、「はじめの一歩を踏み出すには」どうしたらいいかについて、お話します。
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はじめに前回のふり返りをしますね。
愛着障害の人は、何かを始めようとする時
◇完璧主義
◇人目を気にする、失敗を気にする
◇はじめの一歩がイメージできない
◇安全基地を持たない
という要因が足枷になって、何もできなくなってしまう、というお話をしました。
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さて、今日のテーマです。
愛着障害の人が「完璧主義」をゆるめて「はじめの一歩を踏み出すためには、どうしたらいいか」というお話です。
愛着障害の人は、何かを始めようとする前に、癒やしから始めることです。
愛着障害の人は、自己愛が傷ついているからです。
そこを抜かして変わろうとしても、変われないし、傷がどんどん深くなっていきます。
愛着障害の人は、迷惑なんじゃないか、居ない方がいいのではないか、と自分の存在そのものを否定しています。
この思考に囚われているから、一歩が出ないのです。
愛着は、生後半年から一年半のあいだにお母さんにギュッと抱っこされることによって作られる母子の絆で、その後の人生を幸せに生きるためのベースになります。
お母さんと子どもの特別な時間が、あなたの身体だけでなく、脳のやこころを形づくるのです。
お母さんによく世話をされて育った子どもは、生涯にわたって安心感を手に入れ、ストレスにも強く、うつにもなりにくいのです。
愛着形成が上手くいかないと、不安におびえ、人といることに馴染めず、ストレスに敏感で、自信がもてないなど、生き辛さを引きずることになります。
愛着とは、それほど子どもの人生を根底から大きく変えてしまうほどの影響を及ぼします。
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愛着障害の人が、はじめの一歩が出ないのは、自分の気持ちを無視しているからです。
明るく振る舞おうとせずに、まず傷ついた自分を認めることです。
かつてお母さんから言って欲しかったこと、やって欲しかったことを、自分にしてあげることです。
「大変だったね」「よく頑張ったね」と自分をハグしたり、よしよししてあげましょう。自分で自分のお母さんになるのです。
そして、自分の安全基地を作るのです。
それは五感に関するものを集めるといいです。
♡視覚 好きな風景の写真をいつでも見られるように、携帯に入れておく
♡聴覚 聞くと元気が出る一曲、泣いて忘れられる一曲
♡味覚 食べるとホッとするフワフワの甘いケーキ
♡嗅覚 リラックスするお香、嫌なことを忘れるアロマ
♡触覚 触ると安心するブランケット
など、五感で優しく受け止めてくれる秘密基地をつくるといいです。
空想や想像の中でもいいし、好きな木の下でもいい、そこに居ると大きな安心感をもらえる場所。そこに根を張っていて、いつでも迎え入れてくれる安全な場所。
そんな自分だけの聖域をもちましょう。
そこは、本当の、生まれた時の、自分に帰る場所なのです。
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愛着障害の人がはじめの一歩を踏み出すには、まず自らを癒やすことと、安全基地をつくるとことが先なんです。
そして、完璧じゃなくても愛されていることに気づくことです。