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E資格取得に向けて(その3)

クリスマスも過ぎ、まもなく大晦日です。実は12/26の夜に日本を出て、12/27からオーストラリアのHamilton Islandに来ています。さすがに出発前はだいぶバタバタしました、苦笑。

Hamilton Islandに来るのは4回目ですが、今回は実に6年ぶり。一時期は年越しの恒例になっていたのですが、娘の中学受験があり、それが終わったと思ったら新型コロナ禍がやってきてということで、6年ぶりとなってしまいました。それでもやってくると、ああ戻ってきたという感じ。このnoteはベランダで海を眺めながら書いています。

さて、これまで、E資格取得に向けて受講している、Study-AI株式会社のラビット・チャレンジというプログラムについてお話ししてきました(その1その2)。

ラスボスのステージ4

ラビット・チャレンジの受講を始めたのが10/4。一ヶ月後となる11/3には、ステージ3までのビデオ講座を終え、103問中92問正解が求められるステージ3のステージテストを97問正解で何とか(息も絶え絶えに、笑)クリア。ただ、正式にステージをクリアするためには、ステージテストだけでなく、学習レポートをまとめ、実装演習も必要になるというのはお話しした通りです。

一方で11/10にはG検定を受験。この日の前は一旦G検定対策に時間を使い、G検定を終えた後は少しのんびりしてしまったこともあり、ステージ3の学習レポート/実装演習を正式に終えたのは、11/29。だいぶ時間がかかってしまいました。

E資格受験のためには、講座の修了認定が求められるというのもお話しした通りですが、この認定のための一次締切が12/6。二次以降の締切もありますが、なんだかんだずるずると時間がかかってしまうので、何とかこの締め切りに間に合わせようと言うことで、ステージ4はだいぶ駆け足で進めました。

ステージ4は、強化学習から始まって、様々なAIのモデルを学びます。画像認識系では、ResNetの復習から始まってEfficientNetまで、物体検知系では、Mask R-CNNやFCOSなど、自然言語系はTransformer, BERT, GPTなど、生成系ではDCGANなど。ステージ3では、画像認識系のCNN、自然言語系ではRNNといったAIモデルの基本的な仕組みをしっかり学びましたが、ステージ4は様々な応用モデルを広く浅くざくっと流す感じ。実装演習も軽めでした。

12/1には、最後のステージテストに挑戦。ステージ4のステージテストは、E資格受験認定テストということで、E資格の模擬試験的な内容になります。87問中82問の正解が必要、つまり再び正答率95%弱という高いハードル。いよいよラスボス登場という感じでしょうか。

本番と異なり、時間制限はありませんし、資料の参照も自由。その代わりに求められる正答率が高い訳です。1問のミスでも致命傷になりかねないので、これはこれで苦しい。お昼過ぎから夕方までだいぶ時間をかけて、結果は…。84問正解で無事クリアです。結果的に言えば、スタートテストからE資格受験認定テストまでの5つのテストを全て一発でクリアしました。その分テストごとにかなり時間がかかり、苦しい思いはしましたが。

その後、残ったビデオ講座も済ませ、12/3の朝には最後の学習レポートを提出することができました。学習を開始した10/4から丸々2ヶ月間。実に長い道のりでした。

ついにここまで到達、達成感はあるものの、まだまだ先は長い

まだまだ先は長い

その後12/14にはE資格受験資格認定通知が送られてきて、これで晴れてE資格の受験申し込みをすることができます。早速、2/16(金)に2024年 第一回E資格試験を受験するということで申し込みを済ませました。

ステージ4がラスボスと書きましたが、本当のラスボスはこの2/16です。それまでにまだもう少し時間はありますが、同時にやるべきことも結構残っています。これまではとりあえずラビット・チャレンジを終えることを目標にしてきましたが、一通り学ぶことはできたものの、知識として定着していない部分が相当残っています。ラビット・チャレンジのステージテストは、時間無制限で資料の参照okでしたが、本番は120分、一切の資料の持ち込み禁止です。

この一発勝負で結果を出すためには、知識の定着化を図る必要があります。ということで、現在はディープラーニングE資格エンジニア問題集(いわゆる黒本)をじっくりと進め、弱い部分の補強を進めています。ラビット・チャレンジでは講座の流れに沿ってQiitaで学習レポートをまとめましたが、補強の過程で、トピックを再整理し、例題なども含めながらまとめ直しています。

例えば、こちらは線形代数に関してのまとめ直しレポート、こちらは確率・統計、そしてこちらが情報理論です。特に情報理論は当初から弱いと自覚していましたが、こうやってまとめ直すことによって、だいぶ知識の定着化ができてきたような気がします。今後1月の中旬ぐらいまでにまとめ直しを済ませ、その後の約一ヶ月間で模擬テストなどいわゆる試験対策をできればと思っています。

ラビット・チャレンジってどうなの?

ということで、本丸であるE資格の受験はこれからですから、まだ総括できる状況にはありません。ただ、ラビット・チャレンジは修了したということで感想を述べると、個人的にはラビット・チャレンジを選んでよかったと思っています。もっとも、これが合うか合わないかは人によるとも感じています。

まずは、良かった点ですが、

  • とにかく安い。入会金22,000円、月会費3,300円は私が調べた範囲では最安です。月会費ということでサブスク型ですが、私の場合は2023/10から始めて2024/2で終える予定なので、5ヶ月間、全て合わせて38,500円で済む想定です。法人向けの集合研修では数十万円するのが普通なので、約1/10で済むことになります。

  • 全てビデオ講義で、いつでも自分のペースで学ぶことができる。ビデオ講義の場合、1.25倍〜1.5倍での視聴が可能なので、時間の節約にもなります。早回しで見て、理解が追いつかないのでは意味がありませんが、私の場合1.25倍ぐらいがちょうどいい感じでした。簡単な内容や見直しの際には1.5倍でも大丈夫という感じでした。

  • ビデオ講義のレベルは、易しすぎず、難しすぎずちょうど良かったと思います。易しすぎるとまどろっこしく感じますし、難しすぎるとついていけないということになりますが、頑張れば何とかついていけるという感じでした。

一方で、ここがイマイチという点もあります。

  • 内容的に全てを完全網羅しているわけではない。基本的にはE資格のシラバスに沿って講座が組み立てられており、講座をちゃんと終えればE資格に合格できるレベルの知識を得られるはずではありますが、完全に網羅しているわけではありません。例えばSVM(Support Vector Machine)は結構重要なトピックのはずなのですが、なぜか講義ではスルー。こういった部分は自分でウェブ等で検索して補足する必要があります。

  • 講義内容が一部古い。シラバスの変更でもうE資格としてはもう出題されない内容(例えば特異値分解など)が、結構手厚かったりします。またサンプルとして提供されているコードで、モジュールのライブラリが古過ぎてもう使えない、また、使用するデータが指定された場所に存在しないということもあります。

  • サポートは基本的にはない。学習を進めるためのサポート(例えばレポートを提出する方法に関する質問)はメールベースで受けられますが、学習内容に関するサポートは一切ありません。学ぶ上では、沢山の疑問が生まれますが、自分でググって解決するしかありません。

ということで、ラビット・チャレンジは私には良かったと思いますが、やはり合う人、合わない人はあるように思います。

まず合う人ですが、

  • 自分でペースを作って学べる人

  • わからないことがあっても自分で何とか解決できる人

  • ある程度の基礎知識がある人

逆に合わない人ですが、

  • 強制的に時間を取らないと学ぶ時間を確保できない人

  • わからないことがあれば、さっさと聞いて解消したい人

  • 完全にゼロから学びたいという人

なお、最後の点ですが、サポートがないというのとセットになっています。ゼロからの数学、ゼロからのPython的な補助講座も用意されているので、サポートがなくても乗り切れる人はゼロからでも大丈夫かと思います。

良いお年を

noteの更新はこれが年内最後です。思えばこの一年は大きな変化の年でした。と同時に、多くの出会いとご縁があり、ワクワクする一年でもありました。以前このnoteで今後の方向性についてお話ししましたが、来年早々には、この方向性にピッタリとはまる新たなチャレンジを始められそうです。来年はもっとワクワクできる一年にしたいと思います。では皆さま、良いお年をお迎えください。

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