長男18歳。シュタイナーっ子たちの様子と卒業後のこと。
先日18歳を迎えた長男。自宅で友達を招いて誕生日パーティを開きました。
イギリスでは小さい頃から結構派手な誕生日パーティを開きます。プロのインストラクターとかストーリーテラーを呼んでのパーティ。ディスコパーティ。遊園地やスポーツ施設でのパーティ。
小さいうちは親が企画します。親が企画から進行・余興・娯楽、料理も頑張っちゃうケースも多いです。
長男は今月18歳になりました。18歳ですから大人の仲間入り。大きな節目です。この年齢では親が企画するなんてことはありません。
息子は、準備も楽でいいからと庭でBBQをすることにしました。野菜やお肉を串にさしたり、サラダやサラダドレッシングを作ったり、ステーキ肉をマリネしたり。
部屋を片付けたり、バスルームも掃除しました。それから、冷蔵庫も磨き上げました。ビールを入れるから、一番見られるところなんですね。笑
とにかく、全部、自分で準備をし、自分で火を起こして炭火でBBQ。
友達が集まってのパーティですから、特別な企画はいりません。みんなでBBQして、食べて、飲んで、おしゃべり。それだけで、楽しく時間がすぎていきます。息子たちはホスト役として、おしゃべりしながら食事の世話したり、ホスト役をちゃんと務めていました。
ひとしきり飲んで食べたあと、みんなで散歩にでかけていき、戻ってきてからリビングルームでまたおしゃべり。結局午前2時くらいの解散だったと思います。
女子も呼ぶと大人数になりすぎるからと、男子だけを呼んだこじんまりとしたパーティでした。クラスメートばかりなので、シュタイナー育ちの男子たち。
とにかく、個性的です。笑
隣家にも同じくらいの年齢の男子がいて、パーティをしたりすると、男子が集まるのですが・・・。シュタイナーの子たちと全然違う。なんだか、画一的というか、みんな同じに見えます。同じようなファッション、髪型もだいたい似た感じ。
シュタイナー男子たちは、まず、ファッションがバラバラ。ヒップホップ系のファッションの子から優等生っぽい真っ白のオックスフォードシャツの子まで。
髪型も、長髪もいれば、凝ったヘアカットに細い三つ編みでヘアスタイリングしてる子もいれば、普通に飾り気のない短髪の子もいる。
これだけ違う子達が、いつも一緒にいて仲がいいって、不思議な感じ。大きな学校だと、似たもの同士だ固まるものだけど、小さい学校だから、こうやって全く違うタイプの子たちとも交流できる。
国籍も、イギリス、ドイツ、南アフリカ、オランダ、リトアニア、日本・・・いろいろです。
18歳で12年生(高校3年生)の彼らは、7月に卒業し、それぞれの進路へ進みます。進路も、多くが大学へ進学します。化学や文学を専攻するアカデミックな子もいれば、美術、音楽を学ぶアーチスト系も。そして、このクラスはスポーツが得意な子が多く、高校生のうちから、サッカー、漕艇(手漕ぎのボート)、テニスなど、仕事でコーチをしている子たちもいました。彼らは、大学のスポーツ医学とかスポーツ教育とか、スポーツ系の学びを深めます。
学力も、興味も、性格も、ほんと、バラバラ。こういうバラバラな子たちが集まって同じクラスで育っていくことって、すごく貴重だと思うのです。バラバラだから、一人一人の個性が際立ち「みんな違ってみんないい」ということがすごく自然に受け止められる。
一般の高校生に比べると、しっかりしているというか、大人だというか。自分を持ってる。芯がある。
大人と話す時も、物おじしない。はっきりものを言い、大人と対等に会話する。立派だなあ。私が高校生のころは、もっともっと子どもだった。
きっとこの先の人生も多様で、それぞれの思う道を力強く歩いていくんだと思う。
ちなみに、このパーティでは、私たち親は、挨拶だけして、あとは子どもたちに任せて手を出していません。私たちは、パーティ終了を待たずさっさと自室に切り上げ寝てしまいました。
翌日、宴の後・・・
恐る恐るキッチン、ダイニング、リビングへ行ってみると・・・
パーティがあったことさえわからないくらいに片付いていました。
冷蔵庫にたくさんあったビールは全部なくなっていて(笑)、ビールの空き瓶は、全て、屋外のリサイクル用の箱にちゃんと収められていました。
あーーー、隣の高校男子がパーティしてたときは、翌朝、お父さんが一生懸命掃除してたなあ。
うちのシュタイナーっ子たち。よくできた子たちです。
誇らしい。笑