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過去の後悔ばかりしてしまうときには

私は、マインドフルネス瞑想を教えていたりもするので、「今ここ」の瞬間に意識を向けることの大切さは十分にわかっているつもりだ。
でも、その大切さを自分で理解できることと、人に同じ理解になるように伝えることは全く違うし、本当に難しいと思う。それを伝えていくことがお役目なんだとも思っているけど。

「後悔ばかりしてしまいます。」

こう相談されたら、、、なんて答えよう。

私は言葉が得意でないし完璧でない。いつも自分の言葉が足りない自分を責めたくなる、、、なんてほら、もうすでに勉強してこなかった過去を否定したくなる。。。まぁ、それはおいておいて。笑 

こんな風に誰だって、後ろ向きになることはある。後ろ向きにならない人なんていないと思う。違うのは、後ろ向きになったとしても、そこから、今に集中しリカバリーできる人が前進するのだ。過去の妄想を手放し、今をしっかり受け止めて生きようとする人だけが、過去の認知を書き換えたり、今の行動が未来を作ることを理解し、今を大切に生きるんだと思う。

これをうまく伝える手段として、この大愚和尚の動画、すばらしくわかりやすい。こんな風に言葉を操れたらいいのにな、と思うけど、その言葉の重みは和尚の経験と叡智で紡ぎ出された言葉だからで、エネルギーが違うんだなと思う。私には私なりの伝え方を見つければ良いかな。

私が数年前に、後ろ向きになって、youtube依存になったときに、かなり見まくった大愚和尚の動画。勇気をたくさんもらった。いっぱいあってどれも良いのだけど、今日はこのテーマにぴったりな一本。
ぜひ、聴いてほしい人がいるので、彼女に贈りたい。

https://youtu.be/0DE-YR2G8bM

大愚和尚が動画の中で言っている脳の機能のお話。
これは私はNLPで学習した。

私達の脳の機能には、網様体賦活系(もうようたいふかつけい)という「RAS」Reticular Activating Systemという機能がある。
それは、自分のほしいものだけをピックアップしようとする機能のこと。
だから自分が自分の解釈を肯定するためにその証拠となるものだけを集めようとしてしまうのだ。

今、自分を肯定できない人は、その原因を自分の外に探してしまいたくなる。その証拠を集めたくなるのだ。

過去の悲しい記憶や情報ばかりを集めたり、苦しい情報を集めたりしてしまう。自分の妄想の証拠を集めて、ほら、自分はそういう運命なんだと思いこむ。それが自分をさらに苦しめる。
生きる目標や生きる目的を失ったら、それはそれは苦しいよね。

そんなときには、これを。
大愚和尚が、動画の中で紹介されている仏教の唄です。

「一夜賢者の偈」
過ぎ去れることを追うことなかれ。
いまだ来たらざることを念うことなかれ。
過去、そはすでに捨てられたり。
未来、そはいまだ到らざるなり。
されば、ただ現在するところのものを、そのところにおいてよく観察すべし。
揺らぐことなく、動ずることなく、そを見きわめ、そを実践すべし。
ただ今日まさに作すべきことを熱心になせ。
たれか明日死のあることを知らんや。
まことに、かの死の大軍と、遭わずというは、あることなし。
よくかくのごとく見きわめたるものは、心をこめ、昼夜おこたることなく実践せよ。
かくのごときを、一夜賢者といい、また、心しずまれる者とはいうなり。

増谷文雄 訳


過去は追うな
未来は描くな
ただ今を観察し、理解せよ
ただ今日すべきことを熱心に生きよ


今を必死に生きること。
今に集中すること。
ただそれだけ。

世の中には醜さというものはない
世の中には正しさというものはない
世の中には素晴らしさというものはない
世の中には苦しさというものもない。

妄想から現実に目覚めよう。

過去にyoutube依存で見まくった動画が役に立つこともあるもんだな、とちょっとうれしい日になった。

必要な人に届きますように。


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