【短編小説】「ぼくはかみさま」
〘 あらすじ 〙
全宇宙を統治する「神様」の息子の「ぼく」。現在は神様見習いとして研修中。人間の人生の一部を決める部署の係長として頑張っている。見た目は人間でいうと「10歳のおぼっちゃん」。部下のウサギたちとともに日々仕事に精を出す。
部下の有給休暇中に事件が起こり、生まれて初めて人間界に下りていく。そこで前任者のミスを修正すべくある青年と接触する。その家族になり済ますことで任務を遂行するのだが、そこで一度も会ったことのなかった、写真立ての中の母親と再会する。母親は、その