15歳、頼りになります!
クリスマスから年末にかけて中3の不登校の次女が私の実家へ1人で行っていた。
関東から中国地方への移動は遠いけど、1人で行ってみたいと何年も前から言っていて、今年もいつもと同じようにねだられ、その根気に負けた。
負けたとはいえ、渋々OKを出したわけでもないし、OKをなかなか出せなかった理由も彼女を信用してないからだけではない。
もちろん…心配は心配なんだけど。
というのも、うちの実家は、父親が要介護4で、日常生活を送るだけで大変。
父の世話は母がやっており、寝たきりというわけではないもでフィジカル的に大変というより、メンタル的に大変。
一時期食事が摂れなくて体力が落ちた時に入院してから、せん妄や認知症の症状が出始め、次女が対処できないような出来事が起きるたら・・と心配していた。
今は随分と落ち着いてきたが、これまでも暴言を吐く、幻覚が見える、時間の感覚がなくなり夜中でも起こしてきてドライブへ行こうと誘うなど、色々あった。
そうなった時、次女はどうしようもなくなってしまうんじゃないか、彼女が傷つくようなことを悪意なく父親が言ってしまうのではないかとか考えていた。
そして、問題なのは母親も。
老人性の物忘れか、認知症かはわからないけれど、なかなか怪しい。もう何年も。
何度病院へ行ってみるといいよという内容のことをふんわり、言い方を変えて、タイミングを変えて言っても、「私は大丈夫!」の一言ですまされ、なんならこういう話をする私のことを疎む。
これまでの対応がまずかったとは思うけど、父親が要介護4になる前はなんとかなっていたし、そもそも父親自身が私に余計な(?!)口を出させなかった。
母親が認知症のような症状があるにも関わらず、自分がカバーするからと言って、ものすごく頑固な母親が言うことを聞いてくれないのも、仕方なしとしていた。
私にしてみれば実家が遠く、私が何かできるわけじゃないと思い、何もできないのに口だけ出すのは・・・と遠慮をしていた。
が、放置をしていたおかげで、老老介護状態かつ、頭のしっかりした人がいないという大変な状況になった。
そんな実家へ、私よりよっぽどガラスのハートの次女を送り込むことは怖かった。
不登校から2年、随分と自分のやることに自信を持てるようになり、前向きに日々を過ごしている彼女を挫くようなことがあったら…と心配になり、なかなか1人での実家行きをOKできなかった。過保護?
でもね、いつも思っている「失敗も人生の糧に!」。
まさにこれだよな。と思い、失敗するチャンスを与えてあげたいと思い直した。
この3月、彼女は受験があり、希望通りに進学することができれば、彼女は他県の知り合いが1人もいない全寮制の学校へいく。
それが、実家に行くことでこれまで少しずつ蓄えてきた自信がなくなるようなことがあり、希望している進学を諦めてしまっては…と思ったが、
いやいや、人生万事塞翁が馬だよと伝えていることのの方が大切だ!と思い直した。
結果、次女が実家へ行って毎日ビデオ通話をしていたが、彼女が想像以上にうまくやっていることがわかった。
余裕ある表情と話ぶりで、実家の片付けをしたり、同じことを何十回も話す母に対してもイライラすることなく対応できていることがわかった。
父親の状態も問題ないようで、穏やかに過ごせていたようだった。
昨年1年間は次女の成長をとても感じられる一年だった。
不登校になったことは、とても良かったことなのではないかとこの2年間感じていたが、今回もまさにそう感じる。
公立中学校という、本人ではどうしようもない枠に上手くハマらず、ハマらない本人が悪いかのうような今の日本の公立中学制度
彼女は、一旦ストップし、ものすごく葛藤したことで、自分の先の未来を見据え、悩みながら、失敗しながら、こうしようああしよう。と考えれるようになってきた。
私は私。
そう、それでいいんだよ。
今年も自分なりに、チャレンジし、失敗し、成功し、何かを得ていってほしいな。