きょうに続く写真 #38
19.Oct.2011 (Wed) - Cairo, Egypt
"「ピラミッドの内部は暗く、何も無い。入る価値など無い」
そう言って良いのは、入ったことのある人間だけだ"
あーやこーやと話をする旅人達に向けて、年配の女性が言った一言。
旅の途中で聞いた中でも、色濃く今でも残っている言葉。
エジプト・カイロの、所謂日本人宿。
普段はあまり利用することは無かったが、このときは珍しく。
Bahariya Oasis 2days 1night - min 4pax, max 7pax。
宿の掲示板で、そんなような張り紙を目にしていた。
ただ現状は自分だけ。
最低3人に声を掛けないといけないのはわずらわしい。
残念やけどこれは見送りやなーと、考えていたと思う。
晩飯を終えてゆっくりしていた時、数人の日本人が入ってきて。
「オアシスのツアー、人集めてるけど誰か行く?」と。
一ヶ月に渡るエジプト、そしてヨルダン、イスラエルと続く、
その旅が始まった瞬間やった。
一人で旅をしていても、現地で誰かが作る流れに飛び込む。
なんやかんやで、一人で行動している期間は短いことが多いもの。
このときもまさにそうやったね。
しかし、そんなに長期間行動を共にすることになるとは。
そしてその縁が、12年が過ぎた今でも続くとは。
誰とでも仲良くしようとする人間では無い。
ただ、こういった縁を持てたのは大きな財産。
そしてデジタルの時代に入っていたからこそ、切れずに残ったものかな。