海外教育 | 6歳の息子にとって、日本語とドイツ語の原理が繋がった日
こんにちは、日本から、欧州オーストリアに移住してからちょうど1年のKayです。
生粋の日本人である6歳の息子が地元ドイツ語の公立小学校に入学して2ヶ月、秋休み中の大発見について、シェアさせていただきます。
夕食後、息子が不意に「マーーーー、キーーーーー、ヌーーーーーー」などと意味を成さない音を次々と出し、なにふざけてるんだろう、と私はあまり気にせず食器を洗っていると、
と、もんのすごい発見を報告してくれたのです!
いやいや、そんなの当たり前。
遅かれ早かれ気づくでしょう。
と、いうツッコミは重々承知の上で、なぜ、こんな当たり前のことが、感動的だったとうと!
これが息子が日々学校で勉強しているドイツ語と、普段家で話したり補習校で勉強している日本語とが、繋がった瞬間だと感じたからなのです。
普段、小学校でドイツ語の勉強をするとき、アルファベットとスペル、発音は音声学(phonetic)に基づいて行われているようです。
息子はドイツ語ネイティブの子どもたちと同様に、国語としてドイツ語を勉強しているので、外国語としての特別な授業ではなく、あくまで一般的な教育法だと認識しています。
私も専門家ではないので、私なりの理解なのですが、例えばMという子音のアルファベットを学ぶとき、唇を閉じて、ンムッ、みたいな音として、母音が入っていない状態でМを学びます。
(正確にいうと、日本語でンムッと書いてしまうと、「ム」に母音の音が含まれてしまうので、ちょっとスッキリしないのですが、これが一番書き言葉では近い表現かと…)
そこに母音のAがくっつき、MAになったとき初めて、「マ」という音になります。
多くの音は子音と母音の組み合わせで成り立っているということを、ドイツ語を通して学んでいて、Мの「ンムッ」、のあとにAがつけば「マ」、Oが付けば「モ」、このパターンで他の子音と母音の手持ちのカードを日に日に増やし、単語の意味や発音を知らなかったとしても、足し算のように、アルファベットの羅列が読めるようになっていく、というのが、教え方のようなのです。
日本語は最小単位であるひらがな(カタカナ)のひとつひとつの音に母音が含まれているので分かりにくいのですが、今回息子が発見したのは、「マ」として発音し始めた音が、そのまま伸ばすと「ア」の変化するということで、つまりMとAの足し算が「マ」という音で、逆にいうと日本語の「マ」という音を分解(もしくは展開)したのです!
その後、ダイニングルームに貼ってある、あいうえお表を一緒に眺め、「ターーー」と言いながら右に指をスライドさせると、アに到着し、「チーーー」と言いながら右に指をスライドさせると、イに到着し…というのを延々と繰り返し、カ行以降、(ン以外はすべて)ア行に繋がるということを認識したのです。
す、すごい、感動。感動的すぎる!
息子はドイツ語の勉強と関連しているという認識はしていないようでしたが、思考回路が明らかにドイツ語の学習からの副産物だと感じたのは私だけでしょうか。
かなりマニアック?な感動だったし、勢い余って説明もかなり支離滅裂になってしまいましたが、この気持ちを忘れないうちに記録に残して置きたいと思います!