知人のラーメン店に学ぶ 経営成功の秘訣は「ファンづくり」
みなさん、おはようございます。
以前、自身の飲食店が出店一年でミシュランを獲得するという快挙を成し遂げた経営者仲間が、自身の出店秘話を描いた書籍を出版しました。
彼のお店は、東京都内の主要都市、メインストリートから少し外れた場所に居を構えます。私もたまに立ち寄りますが、比較的静かな通りのなかで、彼のお店にだけ行列ができてる、という光景も珍しくなく、繁盛店であることが一目で分かります。
彼とは仲が良く、色々と仕事の話をすることもよくあるのですが、お店も本の売り上げも現在大変好調で、様子を聞いている限りこれからもうまくいく経営をしていくだろうと思います。
その一方で、同じ地域のメインストリートに出店をした同ジャンルの飲食店は、グランプリを獲得するなど、神戸地域では非常に有名なお店であり、開店当初はなかなかの行列を見せていたにも関わらず、一年ともたずに閉店になってしまいました。
同じ地域に出した飲食店、しかもかたやメインストリートという最高の立地、もう一方は少し外れた通りにも関わらず、結果に差が生まれたのは何故だったのでしょうか。
私が思うに、その差は「ファンづくり」にあります。
僕の仲間の飲食店は、オープン前からオーナーが自分自身の「ファン作り」をしていました。
僕自身も経営者としてとても大切にしていることなのですが、この「ファン作り」が、集客や認知度、売上など、実際にオープンしてからの経営成績に大きく影響を与えてきます。
もちろん、飲食店に関わらずどんな企業や組織でも、特定のコンテンツが大ヒットして、突発的に大きな認知度や売上をつくりだすこともあり得るため、オープン前からの地道なファンづくりは、経営をうまくいかせるにあたり、必須ではないのかもしれません。
しかし、そのような大ヒットが生まれる確率はどんなに高くても僅か数%に過ぎませんし、継続性も見込めないのが正直なところです。
巷ではXやInstagram、TikTokなどで「バズる」という言葉をよく耳にしますが、突発的な成功はこの「バズる」的な出来事のように思います。
バズれば、大きな視聴数を獲得することはできますが、継続して視聴数を稼いでいくにはバズったコンテンツではなく、その動画を配信した投稿者に対してのたくさんのファンがいなければ、なかなか厳しいように思います。
企業や経営においても、同じことが言えると思います。
さらに経営では、多くの場合、突発的な成功ではなく、企業が存続することを大切にしているので、この「ファン作り」というのは経営者として生き抜いていくうえで必要不可欠なことなのです。
今や全国チェーンとなっているラーメン店の「天下一品」も、チェーン店の展開当初からお店を支えていたのは、屋台時代からの根強いファン達でした。
他にも継続的な成功をしている組織や経営の要は、この「ファン作り」にあると言っても過言ではないと思います。
では、そのファンづくりはどのようにやっていくのか?
それはまた別の機会にお話しします。