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アメリカの公園で私が好きなもの

こんにちは。アメリカ在住主婦のKayです。

アメリカ子連れ生活が2年目に入り、
子連れの1年目がとても大変だった経験から、
「アメリカ・生活立ち上げが楽になるNote」を書いています。

今日は、私がアメリカ生活の中で、
ほんのり「温かさ」を感じるものを
ご紹介したいと思います。

こどもたちを学校に送った後、
週何回か近くの公園まで散歩に
行くことがあります。

私が住んでいる場所は
車を10分も走らせれば、
州立公園や群立公園があり、
自然の中を歩き鳥やリスの声に
耳を澄ましていると、
心も身体もリフレッシュされます。

そんなアメリカの公園で、
私が好きなもの。

それは・・・・「ベンチ」です。

ベンチに座って読書をすることも
好きなのですが、
一番好きなのは、こんな感じで、
どなたかが寄付したベンチに
座ることです。

思い出の場所に設置されたベンチ
こんな感じでメッセージが刻まれています
ベンチから眺める景色

ベンチは故人を偲んで寄付される
ことが多いのですが、故人を想う
素敵なメッセージが
込められていることが多いです。

メッセージのぬくもりを感じながら、
ベンチに座って景色を眺めていると
ほんのりと暖かな気持ちになるのです。

以前、ハイキングにいった公園で
あるベンチに座ってこどもたちと
おやつを食べていたら、
「ベンチの写真を撮っても良い?」
と声をかけられたことがあります。

傷がついている部分の写真を
撮っているので「?」となっている
私の表情を感じたのでしょう。
「直そうと思って・・・」と言われて
「ああ、ベンチの寄付関係者の方なの
だな」と。

そして、その方の顔をみて
「あ・・・もしかしたら」と
気づきました。

実は、地元紙の記事で
見たことがあった人だったのです。

フェンタニル(鎮痛剤)中毒で、
亡くなった10代の男性の
お母さんでした。

新聞のインタビューで、
フェンタニルの危険性を
訴えていました。

お母さんはベンチ近くに
作られた手形のモニュメントに
自分の手を重ねて、
想いを込めるように
静かに目を閉じ、
しばらくすると、
ハイキングに戻っていきました。

後に、気になって調べてみると、
そのベンチは寄付を募って
設置されたようでした。

故人が小さいころに、
一緒に何度もハイキングに
来た公園に設置したとのことでした。

このベンチに、お母さんは、
亡くなった息子さんを想い
会いに来るのかなと
切なくなりました。

でも、同時に、ここに来ると
小さい頃の彼を感じられ、
彼女が癒される場所にも
なっているのでしょう。

故人を想う方法は色々とありますが、
アメリカの公園の「ベンチ」に
込められた想いに気持ちを
寄せてみると、何か温かい
ものが感じられるかもしれません。

アメリカやヨーロッパの公園等で、
よく見かける「寄付ベンチ」。

お近くや旅行の際にでも、
もし良かったら、探してみてください。

今回もお読みいただきありがとうございました。

それでは、また来週。

みなさん、よい週末をお過ごしください。


アメリカの自然を楽しむ旅行について、
こんな記事も書いています。
もしよかったら、覗いてみてください。


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