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Royal & the Serpent / IF I DIED WOULD ANYONE CARE (2022)
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Ryan Santiagoによるソロプロジェクトの最新EP。
日本にいると殆ど情報が入ってこず、詳しいことは未だよく分からずなのだが、前から出す曲出す曲がとにかく良いと思っていた。
ハイパーポップ界隈では現在グランジやエモの要素を取り入れたロック色の強い作品が増えていっているが、これはロックサウンドの回帰ではなく、単にロックを聴いて育ってない若者たちが(良くも悪くも)新しい飛び道具を発見したから使っている、という印象がある。
一方でRoyal & the Serpentはエモの比重がどんどん大きくなっていて、最新作はほとんどその文脈に位置している。年齢的もいわゆるエモ世代ど真ん中なので、例えばOlivia RodrigoやGAYLEとはロックサウンドの受け取り方は少なくとも全然違うし、Travis Bakerとも微妙に立場が違うのかなとも思う。
(今年10月に開催されるエモの祭典「When We Were Young」に呼ばれるのも納得)
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Ryanにとってエモは新しいではなく懐かしいだと思う
ミックスはゴリゴリに今風で、懐古主義じゃなくてちゃんと新しくて、まさに正統進化という感じ。