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“僕だったらこんなことをやりたい”
先日の記事の続きです。
クラスの一部の女の子が始めた活動が大いに盛り上がり、それを見ていた他学年の子たちは憧れの感情を抱いたり、一緒に歌って踊って楽しんだりする姿がありました。
では、同じクラスの友だちはどんな反応を見せたのか、というのが今日の内容です。
他学年とは違った見方
活動終了後のサークルタイムで、子どもたちに聞いてみました。
「女の子たちのステージ見てみてどうだった?」
するとすぐに上がってきたのは、「すごかった!」「楽しそうだなって思った」などの言葉でした。彼女らがステージに上がっている姿を見て、なんとも言えない反応を見せていた子が何人かいました。それが、“私もやれば良かったなぁ“とか、“僕にはちょっと無理かも“とか、どんな感情があったのかは定かではありませんでしたが、素直に“すごかった!“と言える姿は嬉しかったです。
そんな中で、1人の男の子が手を挙げて発言しました。
「僕はパレードをやりたくなった」
女の子たちの姿を見て、“僕だったらこんなことをやりたい“という感情が芽生えた瞬間です。そして私はこの言葉を待っていたんです。
きっかけ作り
私が現在勤務している園では、クラスごとに半日、日頃の遊びの様子を見せる日が年に1回設定されています。内容はそれぞれのクラス任せです。もれなく私が担任しているクラスもその日に向けて準備をするのですが、その日に向けて動き出すタイミングが見つけられずにいました。強引にこちらが誘導することは可能ですが、それじゃあ面白くないんですよね。
だから半年間、ずっと子どもたちの遊びを見つめ、時には関わり、種まきをしていました。
その芽が出た瞬間が、女の子たちの“おかあさんといっしょごっこ“でした。私の感覚的にこのごっこ遊びに真剣に向き合えば、クラスの他の子たちにも響くだろうと思いました。だからこの活動が成功するように、私自身でしゃばり過ぎないように用意周到に準備をしました。結果、大成功となり、子どもたちの中から“僕はこんなことをしたい“という新たな芽が出てきたというわけです。
最後はやや強引。笑
彼の発言をきっかけに何人かの子も“僕は〇〇をしたい“などの意見が出てきました。
“ここダァ!!“と言わんばかりに私は、
「みんなが何かを見せたいっていう気持ちがあるのは分かった。そしたら、その見せたいものを全部詰め込んだ日を作るってのはどう?」とニコニコしながら提案しました。
この発言に対して、ポカン…な表情ではありつつも、楽しそうっていう雰囲気を醸し出すリョウ先生が言うならなんか楽しいんじゃね?ってことで、
「うん!!やる!!」
この日、壮大なプロジェクトがスタートしたというわけです。最後はちょっと強引だったかな?と思いますが。笑
ここで大事なのは、“全員が同じ演技を披露することを求めていない“ということです。先生にやらされているという感覚は極力避けたい。だから、“自分たちが披露したいことを披露する“としました。同じことのように見えて、実は全然違います。
それぞが披露したいこと、聞いてみると「それは出来るかなぁ汗」なんてことも多いですが、とことん向き合っていきたいと思います。