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アイデアの出し方:考える⇔やってみる

 良いアイデアが生まれないのは、私達が自らのアイデアをぐっと狭く捉えているからであり、つまりアイデアを出すというのは、ただ「考えつく」だけが方法ではないということだ。

 アイデアには2種類ある。その1つは待てば思いつくもの、そしてもう1つは動かしてみると思いつくものだ。
 前者は考えに考えて、頭に降りてくる。一方後者は、考えるよりも実行に移すことで形になっていく。どちらもアイデアというに相応しいものであり、優劣はない。しかし私達は時として、アイデアを前者の「考える」ものだけだと思ってしまっている。だから硬直した常識の中で、良いアイデアというのは出てこない。なにせアイデアを出す方法を自ら制限しているのだから、確率の低い賭けをずっとやっているようなものである。

 人生において「試行回数」というものほど重要なものは少ない。限られた時間の中で結果を出すためには、何事も試してみる数がものをいうからだ。ならばアイデアを出すという成果のためにも、やはり何度もやれるようでなければダメだろう。
 そこにおいて、ただ「考える」ことだけで立ち向かおうとしても、数をこなせないのは明白である。もちろん、質の良いアイデアでなければ意味がない場合も珍しくはないが、そうであってもより多くの試行回数の上で選び取ったアイデアこそ、輝くのだと言えるだろう。

 だから、考えるアイデアと、動かしてみるアイデア。
 この2つの方法によって、私達のアイデアをもっと増やしていこう。使えないものもある。適さないものも。変なものも。でも、アイデアを出せる可能性が上がる。少ないやり方にこだわるのではなく、あるいはそれしか知らないということを避け、考えるだけではなく動かしてみるアイデアの出し方を、私達は遠慮してはならない。

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