単純さが好かれる単純な理由
単純なものが良く思えることがある。長々した演説にうんざりしたり、説明書に辟易したり、話のオチをすぐに求めたくなったり。それらに疲れて、ふと、短くて単純なものが最高だと思うことがある。
何よりわかりやすい。その意図が、考えが、目的が。複雑なものはそれを自分で読み解かなければならないからダルいのだ。そんなことしている時間がもったいない。苦労して解きほぐして紐解いて、わかったことがしょうもなかった時の絶望を想像してみてほしい。
私達は面倒くさいことが嫌いだ。その傾向はますます強くなっている。だから単純なものが恋しくなる。それが単に良いからではない。その方が苦労がないからだ。疲れないからだ。そういう完全な自己都合によって、単純さは価値を見出されている。
という単純な話である。
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