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続けるコツは例外を作らず、そして作ること

 続けるコツは例外を作らないことだが、例外を作ることもまた続けるコツになる。
 一念発起、今年こそはあれをやろう。まずは1年、それから2年、3年もやれば癖づいて三日坊主なんてことにならないだろう。そう思って始めたこと、いつの間にやらどこへやら、かつての決意は雲散霧消、気づけば「やらなくなった」ことばかりが積み重なっている。

 やろうやろうという気持ちばかりで継続が伴わないのはよくある話だ。もう、ダイエットと同じくらいポピュラーな悩みで、なんならダイエットこそ、三日坊主の代表例である。
 私たちはどうしてこんなにも続けられないのだろうか。継続力、持続力、忍耐力。そのどれも、自信満々にありますなどと言える人はごくごく稀だ。でも、いないわけじゃない。そういう人たちと自分は何が違うのだろうか?

 個人の事情は個人にしか分からないし、他人が真似ても上手くはいかない。1つ言えるとすれば、続けるコツは例外を作らずどんな状況、どんな時でもやることである。
 自分に言い訳をせず決めたことをとにかくやれば、もちろん継続力はついてくる。というよりもむしろ、無理矢理にでも実績をついてこさせるのが、この例外を作らないというやりかただ。
 しかし、それはある種「強者」の理論であり、例外を作らないことがなにがなんでも必要かと言えばそうではない。
 他方で例外を作ることもまた、継続力のためには有用な選択肢である。つまり、なにがなんでも決めたことをするのではなく、妥協のルールを設けるのである。「この場合でも続けたことにする」とか「こういう場合は一度休んでも良い」とか、そういう縛りを緩めるルールだ。
 これによって私たちは、続けることの固められた窮屈さから開放され、ストレス緩和によって気楽に、楽しく物事を続けられるようになる。そのために、1つの言い訳としての例外を設けるのだ。

 ただしこれは、まず例外を作らない、というルールがあって、その上で少しの「遊び」を持たせることである。即ちどちらにせよ、私たちは何かを続けるにはこの例外システムからは逃れられない。
 そこにさえ注意すれば、例外を作らない/作ることによる継続力はもうあなたのものである。例外を作っていいとなれば、例外を作らないことももっとカジュアルにできるはずだ。

 続けるコツは例外を作らないこと。そしてその上で例外を作ること。矛盾しているようだが両立可能なこの方法によって、人はもっと物事を簡単に、自由に継続することができるようになる。

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