見出し画像

「最後の秘境 東京藝大」前半読了

ブルーピリオドのアニメを見ました。そして、単行本も最新の15巻まで読みました。もともと美術館に行って絵画を見ることは好きでしたが、それはあくまでも「見る」側の視点の話であって、「描く」側の視点を感じられたのはとてもよい体験でした。

同時に、東京藝大という環境自体にも興味をもちました。そこで出会ったのが、この「最後の秘境 東京藝大」という作品です。主にインタビュー形式で実際に作者の二宮敦人さんが見聞きしたことが文章になっていて、藝大のリアルが感じ取れます。

作品を読んで少し意外だったのが、思ったよりは殺伐としていないのかなという印象をもったことです。ブルーピリオドでは、絵画科油画専攻が舞台で主人公の苦悩や周りからのプレッシャーがかなりありました。一方で、インタビューだからかもしれませんが、制作が楽しさや人生が芸術で構成されているという方が多く、周りと比べられる辛さよりも自分で突き詰めていくことの難しさが強く表れていたように感じました。

そして、芸術というものの幅の広さに驚きました。今まで読んだ中でも、器楽科の各楽器専攻に指揮科、工芸科は漆芸・彫金・鍛金・鋳金、建築科や絵画科は日本画などが紹介され、自分の知らない芸術の世界がこんなにもあるのかと感心してしまいました。

引き続き最後まで読み、外側から見れば面白可笑しく、内側から見れば工夫を凝らして本気で取り組んでいる芸術家たちの物語を堪能しようと思います。最後まで読んだ後にまたnoteを書くかはその時の気持ち次第で。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?