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【日記】7年前からの憧れiMacをついに買いました!「心から納得のいく原稿」を書いたあとに残るもの。
みなさまこんにちは、川代です。うひゃー、今日はご機嫌です、屋上にのぼって汗だくになるまで踊り散らかしたい気分です、それっくらいうれしい!
というのも、ついに、ついに、念願だったiMacをゲットしてしまったのです!!
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今こうして書いている文章も、iMacの画面を見つつ、付属のキーボードを打っているわけですが、いやはや、こうやって文章を書いているだけでもわくわくします。最高!!!
なんでまたこんなにテンションがぶち上がっているのかといえば、7年前からずーっと、iMacがほしくてほしくてたまらなかったからなのです。
社会人になりたての頃からMacBookを使うようになり、以来、ライターになってからもずっと、ノートPC型のMacBookを使い続けてきました。使いやすいし軽いし、家でもカフェでも作業しやすいしで、何をするにも困らなかったのですが、あるとき、とある記事で見かけてしまったのです、村上春樹大先生の書斎に、ぴかぴかのiMacがででんと鎮座している写真を!!
壁一面、ぎっしりと詰め込まれたレコードのコレクション、横長に広いデスク、革張りのソファ、ゲラに文字を書き込む用に用意されたのか、えんぴつの束。どれをとってもうっとりするようなその仕事部屋に目が釘付けになったその瞬間、「iMacで仕事する、かっこいい作家になりたい!」が私の大きな目標になりました。
ただ、もちろん簡単に買える金額ではありません。というか正直高かった。うん。めっちゃ高かった。本当に買うのか!? もっと他に買うべきものがいろいろあるんじゃないか!? とかなり悩みましたが、えいやっと思い切って購入ボタンを押しました。なんてったって、「自分が心から納得できる仕事ができたら、その仕事で稼いだお金でiMacを買う」と決めていたからです。
私はこれまで、どんな仕事をしても、どんなものを書いても、いつもどこかに不安がありました。「これでいいのかな?」という疑問が抜けず、「もっと面白くできたんじゃないか」「もっとこうしたらよかったかも」「もっとこうしたかったのに」というそわそわ感がずっと余韻として残ってしまう、みたいなことがよくあった。
でも『元カレごはん埋葬委員会』を書き終えたときには、なにか、別の感覚があったのです。もちろん、「ここをもっとこうしたら」「ここはこう書くべきだったかも」と、書き直したくなる箇所はたくさんあります。読みかえすたびに「あー、ここに3文字付け足したい」と、空想で赤字を入れることも多々。でもそれでも、「ありったけの魂を全部出し切った」みたいな感覚は、はっきりと体の中に残っていたのです。
技術的に及ばない部分は多々ある。もっともっと上手な人たちにはとても敵わない。けれど私は、全身から水分が抜け、血液も吸い取られ、からっからに干からびて皮一枚になるくらいまで、書き抜いたんだ、と。
「すべてを注いで何かを完成させる」という経験は、思っていたよりもはるかに壮絶で、苦しくて、きつかったけれど、それ以上に気持ちよかったです。すがすがしかった。私の古かった部分がすべてこそげ落とされ、新しく生まれ変わったような気分でした。
『元カレごはん埋葬委員会』の印税が(記念すべき印税!!)振り込まれ、銀行口座の数字が変わっているのを見たとき、「よし、iMacを買おう」と思いました。今が買うべきタイミングだし、もっともっと納得のゆく仕事をするんだぞと自分に見せつけ続けるためにも、ずっと憧れだったこれを、このお金で買おう、と。
私の目の前には、「憧れ」の象徴だったものがいます。私を見つめています。
まだまだかっこいい大人には程遠いですが、もっともっとたくさんのものを蓄えて、自分を肥やして、またぺらぺらになるまで干からびさせて、そうやって、ちょっとずつちょっとずつ、「憧れ」が似合う自分に近づいていけたらと思います。
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