「才能の見つけ方」で自分の才能が6個見つかった
「自分の得意を活かした仕事をして、自分らしく生きたい」
というのが、私の一つの目標だったりします。
この目標のためには、まず自分の得意なことって何なのかを知らなければなりません。
漠然と、なんとなく認識しているつもりだったけど、なかなか人に説明できるほどには言語化できていませんでした。
というわけで、本の力を借りることにしました。
『世界一やさしい「才能」の見つけ方』
以前、同じ著者が書いた『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』に取り組んだ結果、自分への理解が少し深まって、新しい環境に一歩踏み出すきっかけの一つになったことがあるので、「才能の見つけ方」の本も試してみました。
「やりたいことの」見つけ方はこちら
こうした自己啓発系の本は好き嫌いがあると思うし、読んでも行動しない人が多いから意味がないという人もいるけれど、私はわりと読む方なので抵抗感はありません。
著者いわく、雷に打たれたように自分のやるべきことがはっきりする!とのことでした。
疑り深いので、それはないだろう……と思いながら、やってみた結果。
やっぱり、そこまで雷に打たれたようにはなりませんでした。
でも、ぼんやり思っていた自分の得意なこと(才能、長所)を言語化できて、それを活かしていくにはどうしたらいいかを考える足がかりにはなりました。
ざっくり本の内容を解説してみます。
著者いわく、「才能」とは「誰よりも上手くできること」ではなく、「ついやってしまうこと」を言うのだそうです。
それを前提に考えると、誰にでもなにかの才能があると言えます。
本の中で提示されるワークに取り組むと、自分の才能が見えてきます。
そしてその才能(得意なこと、長所)を複数組み合わせることで、他の人と差別化できる独自性や優位性を生み出すことができる。
そんな感じです。
YouTubeに要約動画があるので、こちらを見てみるのもいいと思います。
詳しく解説しているので、本を買わなくてもこのYouTubeだけでワークにも取り組めます。
こちらは①だけど、②もあります。
1.75倍速くらいで見るのがおすすめです。
本には、巻末に才能を見つけやすくするおまけが付いているので、ちゃんと取り組むのなら本を購入した方がいいと思いました。
ちなみに、私が自分に見出した才能はこちら。
他人の気持ちを敏感に感じ取ったり、想像できる
他人を受け容れ、尊重することができる
長期的な目線で物事を考えることができる
課題に対して逃げずに対処する
堅実かつ安定感をもって物事を進める
一人でもコツコツと物事に取り組める、努力できる
パッとしない「才能」だなぁ、という印象もあるけれど、自分らしいなぁという感じもします。
「才能」なんて大げさな表現をしているけれど、要はこの程度の「得意なこと」「長所」ということです。
身も蓋もない言い方をすれば、この本はただの自分の「いいところ探し」の本です。
でも、「才能」は物語の主人公が持っているような特殊能力みたいな特別なものではなくて、誰でも持っている「得意なこと」をさらに磨いたもののことなのだと、著者は言いたいのだと思います。
それが腹落ちしただけでも、この本を読んだ意味はあったと思います。
ちなみに、私の「才能」の解釈はこんな感じです。
1.他人の気持ちを敏感に感じ取ったり、想像できる
これは、受け取りたくなくても人の感情や反応を過剰に受け取ってしまうところや、相手に配慮しすぎて自分のことがおろそかになりがちな短所を裏返したもの。
短所としての見え方が目立ってしまうけれど、うまく使うことができれば長所にもなります。
2. 他人を受け容れ、尊重することができる
昔から誰でも分けへだてなく接してきたし、基本的に人を批判したり考えを押し付けたり押し付けられたりするのが苦手なことから来ています。
実際、高校のクラスでちょっと浮きがちだった人と仲が良くて、卒業のとき、その人から「たぬのおかげで、楽しくないと思っていた学校が楽しめた」と言われたりした記憶があります。
他にも、「話していると安心する」と言われたり。
3.長期的な目線で物事を考えることができる
これは、いつも将来の心配をしたり、先々を考えすぎて「今」を楽しめていない短所の裏返しです。
目先の利益だけじゃなくて、もっと将来的なことを見通した行動できることは、長所と言えそうです。
4.課題に対して逃げずに対処する
やらなきゃいけないこと、やるべきことを放置するのが嫌で、ストレスがたまる方です。
次々と新しいことを始めてはやめてしまう一面もあるけれど、それは課題を素直に受け止めて、逃げずに正面から立ち向かうためにいろいろと試しているからと言えます。
逃げずに課題と闘える力は、長所だろうと思います。
5.堅実かつ安定感をもって物事を進める
真っ先にリスクを考えて慎重に判断したり、ネガティブ思考だったり、器用貧乏だったりすることは、ここにつながると思います。
小心者なので、なにかをするときはちゃんと準備するし、リスクを洗い出そうとします。
他人から見ると、突出した成果はないけれど、常にある程度のクオリティをクリアして、卒なくこなしている印象なのだと思います。
6.一人でもコツコツと物事に取り組める、努力できる
まわりが誰も同じようにがんばっていなくても、自分がやるべきだと思ったら一人ででもコツコツがんばれる方です。
我慢強くて自制心も強いので、まわりに流されずに取り組むことができます。
むしろ、人と長時間一緒にいると疲れてしまうので、一人の方がよいようです。
と、こんな感じの「才能」がある、という結果になりました。
これもどんどん精度を上げていくにつれて変わっていくかもしれないけれど、今のところはしっくりきています。
転職活動の自己PRに使えそうかな、とも思いました。
この本のよかったところは、「短所」から才能を見つけていこうというアプローチをしたところだと思います。
気がつくとネガティブ街道を歩いているネガティブの民の私でさえ、自分の「才能」を6個も発見できました。
自分の短所をたくさん言える人の方が、この本は合っているかもしれません。
もちろん、「才能」がなんなのかを言語化できたからと言って、万事解決なわけではありません。
実際、才能を活かした仕事を選ぶには、こういう「才能」の言語化に加えて、自分の興味関心、価値観、将来像、社会のニーズなどなど、いろんな要素を一緒に考えないといけないと思います。
なので、「才能」を実際にどうやって活かしていくのかを考え、実践してみないと意味がないのだと思います。
ちなみに、今取り組んでいることが大きくはズレていないこともわかって、少しホッとしました。
これからこの「才能」を使ってさらに何をしたらいいのか、試行錯誤していきたいと思います。
そして、「才能」って書くと少し大げさなので、これからは「得意なこと」「長所」と言おうと思います。