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「セーヌ川の書店主」は幸福な瞬間があったことに気がつける処方箋

#セーヌ川の書店主  は、今までで、幸福だった瞬間を思い出すことができる本です。この本の主人公は、本を処方箋のように人におすすめするという特技があるが、まさにこの本自体が処方箋となっている気がした。巻末には、さまざまな「症状」に効果的な本の紹介があるので、本好きさんは一度読んでみて!また、プロバンスの美しい料理もこの本のアクセントになっている。巻末にレシピが載っているので要チェック!

プロバンスのラベンダーを感じる


パリのセーヌ川の船の上で書店を経営する主人公は、ひとりの女性を忘れられずにいた。ある時、夫に出て行かれて家具も財産も失ってしまった隣人のカトリーヌの元に、要らないテーブルを持っていってあげる。するとその引き出しに、開封していなかった昔の彼女からの手紙が入っていた。20年も読むことができなかった手紙を読むことで物語が一気に進む。

・何万人、何千人のために書かれた本もあれば、たった1人のために書かれた本もある。

主人公はこの自分のための一冊、を見つけており、その作者をフランスを船で旅を続けながら探していく。また、いろいろな人に、その人に合った本をすすめる。主人公が「感情の辞典」を書き始めたところも良かった。辞書に載ってない些細な感情を本にしたもの。例えば、〇〇の料理を食べた時の感情、など。


まさに、流れに身を任せるまま。そして20年、恋人を失い抜け殻だった自分を怒り、悲しみ、一通りの感情を経験し、悲しみの時間を耐え凌ぎ、次の階段へ…。自分を愛せるようになっていく。

それにしても、プロバンスってやっぱりミストラルが凄いんだね。南フランスが出てくる、いくつかの小説を読んで感じた…。

本の感想とイメージの色でインスタをやっています。→ kaheru.books

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