サルコペニアってなんだ?

はじめに

ご覧いただきありがとうございます。

今日は、高齢者の身体づくりに関するお話です。

サルコペニアにご注意


加齢に伴う身体の変化はいろいろありますが
サルコペニアをご存知でしょうか?

サルコペニアとは、加齢に伴い筋肉量が減少した状態のことを表します。

図5

上の二つの写真はどちらも太ももを輪切りにして足先からみた時の写真です。

真ん中の白いのが骨、その周りの黒っぽい部分が筋肉、あいだの白っぽいのが死亡です。

左の足はお肉でいう赤身といいますか、筋肉がぎっしりつまっています。

右の足はサシがしっかり入っている分、筋肉が占める面積が少ないです。

高齢者の足に多いのは右足です。

加齢に伴い、足の太さが減少するのとともに筋肉量が減少したり、太さが同じように見えていても筋肉の量は減っている可能性が高くなります。

サルコペニアになると転倒して骨折しやすい!?

こちらをご覧ください

6図

サルコペニアになると、健康な人の1.8倍転倒しやすくなり骨粗しょう症を合併する割合が高くなります。

転びやすく、骨がもろくなるため
転倒による骨折には十分ご注意してください!!

サルコペニアの簡単な判別テスト

サルコペニアかどうかを判別するのに簡単な方法があります。

指輪っかテストといいますが、ご存知の方も多いのではないでしょうか。

方法は次の通りです。

➀ 親指と人差し指でわっかを作ります。

➁ ふくらはぎの一番太い部分にわっかを当てます。

➂ 指に隙間ができるか、ちょうどいいか、指があまるかを確認して下さい。

図7

さあ、皆さんどうでしょうか。

女性からはよく「あらやだ指が足りないわ」などの悲鳴が聞かれますが、
安心してください、サルコペニアの観点からすると指が足りない方が筋肉は足りている可能性が高いと考えられます。

ゆびが余ってしまう(足首がわっかより細い)人は指が足りない人の6倍、サルコペニアとなっている可能性が高いそうです。

だからといって
太ければ太いほど良いというわけでもありません。

過ぎたるは及ばざるがごとしといいますか
過体重は膝関節や股関節への負担となりますので、

適正体重を心がけましょう。
適正体重についてはまた別の機会にお話しますね。

サルコペニア対策といえば!運動と栄養!

さて、みなさんいかがでしょうか。

指わっかテストで指が余ってしまったかたもいらっしゃるかと思います。

細くても、筋肉量が十分であればサルコペニアではありません。

では筋肉量を増やすためにはどうすればいいのでしょうか。

運動と栄養です。

運動だけでも栄養だけでも効果は得られにくいです。

「運動と栄養」のセットでこそ
サルコペニア予防・改善に効果的となります。

運動は1日40分の身体活動(家事や散歩など)
栄養はバランスの良い食事とタンパク質

がポイントとなります。

「どんな運動をすればいいのか」「栄養は何に気をつければいいのか」について、少し細かく次回以降でお伝えします。

まとめ

< 今回のまとめ >
サルコペニアは加齢に伴う筋肉量の減少
サルコペニアになると転倒・骨折しやすい
指わっかテストでスクリーニング
予防や改善には運動と栄養

おわりに / ホームページのご紹介

ご覧いただきありがとうございました。

前回から、介護予防事業などでお話していた内容を少しずつお伝えしています。

在宅で過ごされる高齢者や高齢者を支えておられる方のお役に立てれば幸いです。

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