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【感想文】『暮しの手帖 20 秋 2022』「こころざしって、何だろう?」の余韻が消えない
「こころざしって何だろう?」
表紙に並ぶ記事の見出し。
ひとまわり大きな文字。
暮らしの手帖で「こころざし」?
「志」でもなく。
疑問を持ちながら読み始めた。
雑誌「暮らしの手帖」とは
最近、「暮らしの手帖」の編集長の話を聞いたので、最新号の「暮らしの手帖」を読んでみました。
「暮しの手帖」は戦後まもなく「もう二度と戦争を起こさないために、一人ひとりが暮らしを大切にする世界にしたい」という願いをこめて創刊された、生活情報誌です。
日常生活にまつわる身近なことがら、今号でいえば料理、爪のケア、子育ての悩み、マフラー、言葉、本などを紹介し、生活を少し豊かに、少し楽しくしようという提案が埋まっています。
今号で、特に気になった3つの記事を紹介します。
柿と春菊の白和え
漆黒のお盆の上に載せられた薄緑の皿。
そのうえに柿と白和え。
柿は混ぜずに、あくまで添えられている。
とにかく写真がすてきです。
こんな空間を自分でも作れるか、わくわくします。
コロナで在宅勤務に変わり、家にいる時間が増えました。
移動時間が減った分、家事、特に料理を担当しています。
頼りにしたのが「暮らしの手帖」のレシピ。
例えば、「柿と春菊の白和え」で材料と作り方も丁寧です。
春菊…1袋分(約150g)
1袋で終わらずに「g」も書いてあります。
世のレシピの中では「じゃがいも…3個」と書いてたりします。
じゃがいもといっても大小あるんだから、3個で終わらせるな!と思うわけです。
そのあたり、作り手の目線で書いているのが「暮らしの手帖」です。
特にレシピを集めた別冊はよくできています。
ぼくは絶版のものも探し集め、本棚の一角を占めているほどに。
「こころざしって何だろう?」
「志」ではなく、平仮名の「こころざし」。
インタビュー記事に登場するのは元NHKのアナウンサーの山根基世さん。
周囲のひととの関係を大切にするために、言葉の力を身につけられるよう、朗読の勉強会をされているそうだ。
どんなに小さなテーマでもいい。こころざしは胸に生まれれば、一生消えない。自分を照らしてくれる光になるのよ。
どんなひとにもこころざしがあるとよさそうです。
ぼくのこころざしって何だろう?と考えてみます。
日記本のすすめ
9冊の日記本が紹介されています。
ちょうどぼくが読みたいのに、手に入れられていない本もありました。
乙一さんの『小生物語』です。
私にとっての日記本四天王のうちの三冊までは、どういうわけだかいわゆる「偽日記」だ。
この書き出しから本の魅力が語られています。
はい、よくわかりました。
明日、書店に買いに行きます!
本を好きなひとの紹介っぷりは、グルメの料理語りと同じように、読書欲を刺激してくれます。
「ぎゅるぎゅる」と脳みそが空腹を訴えている気がします。
やられました。
まとめ
「暮らしの手帖」読んでいると、あれやってみよう!これやってみよう!と自分の生活に新しい工夫を付け加えたくなります。
ぼくは自分が「新しもの好き」だと思っていますが、なにも新製品を手に入れるわけではなく、いままでやったことのない、新しい体験も大好きなんです。
その意味で「暮らしの手帖」は、実は新しもの好きにも愛される一冊です。
表紙や目次をみて、ピンときたらぜひ購入してじっくり読んでみてください。
ぼく、マフラーのおしゃれにちょっと詳しくなりました(笑)
感想文を書いた理由
noteのクリエイターフェスのイベント「みんなで読書感想文を書く会」に参加して、感想文の元ネタを書きました。
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こういったツールがあると、本や雑誌をもっと楽しめます。
noteさんが公開するのを楽しみにしています。
詳しくはこちらをどうぞ。
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