消えろ！
夫の親族の訃報を聞き、葬儀参列してきた。
いわゆる家族葬で、故人と近い親族以外は葬儀終了とともに帰るスタイル。
セレモニーホールのこぢんまりとした一室で行われたが、おそらく親族の想像以上に参列者が故人を偲びに訪れた。
家族とも少し言葉を交わしたが、バタバタと葬儀は終わった。
故人とわたしはそう歳が変わらない。
家族の憔悴が伝わり、長居する方が辛かったかもしれない。
…
何とも言えない気持ちのまま夫と駐車場へ向かう。
途中、距離を置いてきた義姉に会ってしまった。
とりあえず夫が他愛も無い話をした。
それから別れ際
「カワコちゃん、わざわざ（夫の名前）連れてきてくれてありがとうね」
……
………？
は？
どういう意味？
“あなたは参列の意思がなかっただろうど連れてきてくれたのね、ありがとう！”
ってこと？？
転職したばかりだから正直、時間をもらうのは気が引けた。迷惑をかけたのも事実だけれど、
本人が故人を偲びたくて参列の意思があるから一緒に行くのは当たり前と思っていますけどなにか？！！
思い出すと腹が立つ
わたしは夫の使用人ですか？
「いやいや、…」
不快感だけを表しその場を離れた。
……
帰宅途中の車の中で
「どうでもいいんだけどさ、」
と、そのことを夫に投げやりに言うと
「俺だっておかしいと思ったよ！」
……
故人への思いとか
別れの気持ちが、
あの人に会ったことで複雑なものになってしまった。
ただただ純粋に偲びたいだけなんだけれど
最後までお読みいただきありがとうございます。
思い起こしても仕方ない。
今に始まったことじゃないし気にすることじゃない。
わたしの人生の残り時間をあんな人で脳内いっぱいにしてるなんて勿体無い。
わたしの中から消えろ！
以上。
お別れに集中しきれなかったことを反省。
心を洗い流したい…
カワコ
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