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師走のスピードについて行けずに

“師走”と聞くだけで世の中忙しく感じる。
なるべく普段通りの生活をしたいが、まわりは違う。

ニュースや情報番組で
「今年も残すところあと〇〇日ですが…」
を、聞きたくない。
いやでも年末が近づいていることを思い知らされる。

昨年はこんな気持ちだったらしい。


年末年始休暇の関係で、多くの会社は31日まで営業しない。
(サービス業等の勤務の方はお疲れ様です、年末年始もありがとうございます!)
業務をそれまでに遂行しなければならないというプレッシャー。

それに加え、普段の月にはない年賀状の作成やお歳暮。カレンダーやタオルを得意先に配るというミッションまで遂行しなければならないし、逆に得意先もわざわざ挨拶に来社されるので、その対応にも時間を取られる。
(来ていただきありがとうございますなのだけれど…)

切手代の値上がりに伴い、年賀状じまいする企業も増えに増えた。
うちも廃止にしないかと天に願った。
先輩が社長に確認するように言うので
(つまり言わされた)
「出しますか?」とお伺いを立てた。


社長は冷たい声でこう言った。

「出しますよ?」

(出しますけど何か?という感じに突き放された。)

……

狭い界隈で商売しているから当然か…
と、後にして思えば納得なのだけど
聞いた瞬間明らかに不機嫌そうだったし、先輩を恨んだ。
(自分で聞いてよ!と、)

そしてこの余分なカレンダーのおかけで
仕事が増える。
このカレンダーは文字が大きくて書き込めると評判らしいが、それもそのはず。

無駄にデカイのだ


そのカレンダーを巻くところから始まり、
デカイがゆえにかさばる。置き場所も取られる。
請求書を配る際にはタオルと一緒に車へ移動。
一気に運ぶと落とすのでそれはもう大変で一苦労。
(何本落としたことか…)

得意先(会社関係)一件につきに渡すのは一本だけではない。
会社と、その中で利用してくれている個人にも渡すのでカレンダーを一気に5本とかタオル10枚などがあり、それを紙袋等にも入れず(先輩がそうさせなかった)請求書と一緒に手渡しする。

相手先の事務員さんも毎年のことだろうけど、受け止めきれないので慌てて置き場所を指定してくれたりする。

は、恥ずかしい…

来年もこの会社にいたら運びやすいよう工夫しようと思う。先輩が何を言おうとも。

そんな訳のわからないドタバタもあるのだ。


カレンダーを目当てに支払いに来るお客たち

とにかくこのカレンダーは人気があり、それ目当てにお客さんが来るのだと先輩が言った。

それはおおげさでしょ?

心の奥底でそう思った。
デカイくて見やすいけど普通のカレンダーですよ?デカすぎて貼れる場所だって限られるし。
会社事務所にちょうどいいくらいの大サイズなんですから…


先輩の言葉通り続々と支払いに…

師走になり続々とお客さんが支払いに訪れた。
会社としては嬉しいことだが、1人来るたび業務の手が止まる。

アナログなので
領収書
顧客台帳
振替伝票
は、全て手書き。

カレンダーを渡す顧客かどうかを調べチェックを入れる。
お釣りがあれば金庫まで取りに行く。
(現金のみ。キャッシュレスには程遠く…)

これだけで時間を取られる。


車代(中古)を現金で支払いに現れる客もいる。
百万円以上の現生を持参するのだ…
こんな時は数えるのだけでも時間を取られる。
手も震える。
さすがにこの時ばかりは

「振り込めや!!!」

と、心の中で叫んだ。

と同時に
カレンダーパワー恐るべし…
とも思うのだった。

そして顧客台帳をみて気づいたことがある。
6月とか9月にやった作業の支払いを、わさわざ12月にしているのだ。

本気でカレンダー目当てやんけ


話を戻そう。
こんなバタバタで仕事が進まない上に
年末年始の休日が長く取られるため
1カ月で行う業務を全て前倒ししなければならない。

わざと12月に支払いに来る客を恨むと共に
アナログを改善してこなかった会社。
普通の生活をさせてくれない風習

はっきり言って

年末年始が好きではない。


忙しい忙しい言わずに
ただ普通に暮らしたいだけなのに。

もう大掃除という風習やおせちも諦めたいのだが、年末には他市で暮らす子供たちも顔を揃える。
そうなると少しくらい部屋も綺麗にしておきたいし、おせちの用意も少しくらいしたいというのが情だろう。

今回長男の奥さんは来ないらしいので
残念だけど、少しだけホッとしている。
本気の片付けやおせちは必要ないが、
次回はどうなるかと心落ち着かない。

テレビやSNSなどで夫の実家に行きなくない妻の話が取り上げられがちだけど、迎える側にだって相当なプレッシャーがあるんだよ。

師走からの年末年始。
肉体的にも精神的にも大きな負担がある。
年越しとかお正月。大切な文化なのかもしれないけれど

もう少し普通に生きたいです。

更年期症状なのか
吐き気(嘔吐)とめまいと倦怠感
2日会社休んで寝込んでいます。
先輩本当にごめんなさい
わたし忙殺されてます


最後までお読みいただきありがとうございます。


寝込んでいる中、テレビに出てきた『ヒュッゲ』というワードが気になり調べた。

ヒュッゲとは?
ヒュッゲ(Hygge)とは、デンマーク語で「居心地がいい空間」や「楽しい時間」のことを指す。ヒュゲリ(Hyggelig)は、その形容詞形である。今では、単なる一単語にとどまらず、デンマーク人の大切な価値観やマインドセットのひとつとなっている。

IDEAS FOR GOODより引用

デンマーク人は家族や友人など大切な人と一緒に過ごす時間を大事にしている。
「世界で最も幸せな国」ランキングではいつも上位グループなのだという(テレビでは2位と聞いた)

ちなみに日本は51位らしい。

会社に忙殺されず、家族との時間を大切にしたいと改めて思う次第です。

カワコ


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