わたしは痛風?
1か月以上前から、足の小指つけ根のところが痛い。小趾球と呼ぶらしい。
“痛い”が始まった翌日、その周辺が真っ赤に腫れた。
赤みも腫れも、日の経過とともに治まった。
それでも中に何か“いる”ような違和感があった。
体重がかかるとまた痛むようになってきた。
しかし何もしなければ、たいして痛くもない。
……
治りきらない。
正体だけでも知っておこうと
重い腰を上げ、ようやく病院へ行くことにした。
不安だ。
久しぶりに行くその病院は、いろいろ勝手が変わっていた。
入口から、消毒や体温測定のルートを通らないと再診受付機のところにはたどり着けない。
当然か。
コロナウイルスの混乱でそうなったのだろう。
何かと評判が芳しくないこの病院を
何年も避け続けてきた。
その間、遅ればせだけど電子カルテなったり
ハイテク化したよう。
建物の老朽化は否めないけど。
長期間行ってないのに再診受付機を使った。
当たり前に機械にはじかれる。
受付窓口へ行こうと歩き出すと、係の人がすぐ飛んできて
「こちらでお願いします!」と対応してくれた。
再診受付機が並ぶ奥辺り。
物陰に隠れ、少し薄暗いように思うそこには小さな総合受付があり、問い合わせのみに答える場所だったと記憶していた。
今では機械にはじかれた人も受付することもできるし、積極的に声掛けして飛んできてくれるようになったのか…
働く人たちも意識が変わった?
すばらしい!
(誰目線)
……
初診だったので予約ができず、
結構長いこと順番を待った。
その間、問診票を元に看護師さんの確認が始まる。
復唱する声がめちゃめちゃ大きい。
ハキハキと大きくて、待合にいる患者に内容が丸聞こえ。とても恥ずかしい。
お年寄り多めだから?
解るけど、プライバシーはどこへ行ったんだい?
……
予約の人が優先なので、待ち時間が長くなることも事前に看護師さんから聞いていた。
それでもちょいちょい
「あと何番目くらいでお呼びできますからね!」
と、言いに来てくれたりした。
お気遣いなく!と言いたかったが
日常的に順番の問い合わせが多いのだろうか。
本当に看護師さんって大変だと思う。
……田舎の病院あるある、って感じなのだろうか?
……
ぼんやりと、医師にどのように説明しようかと考えた。
痛くなりだしてから結構日も経っているし、
「こんなんで来たの?」という雰囲気で
一蹴されるのだろうか。コワイ
診察室に呼ばれた。
入ってみると5年前、指のこわばりを診てくれた先生だった。
車の劣化になぞらえて『老化だ』と遠回しに言った人。
(のちに他の医療機関で腱鞘炎、ばね指と診断された)
わたしのことは覚えていなさそうだったが
一蹴されることもなく終始丁重な対応だった。
結果。
レントゲン検査では異常なし(骨折、炎症はない)
手術の必要はなさそう。
菌が入り込むと厄介だが、そんなことはなさそう。
この時点ではよくわからない。
対症療法で。(痛み止め等)
疑いがあるとしたら内反小趾である。
痛風も足が腫れますけどね。
内反小趾は予想していた。
外反母趾は親指だけど、小指が内側に入る感じのアレね?
あとは足が腫れるものに痛風があるという。
「え!痛風??」
嘘でしょ?
それは美味しいものばかり食べている男の人がかかるイメージの病気ですよ?
風が当たっても痛いというあの有名な??
考えもしないワードが飛び出した。
念のため、尿検査と血液検査もやることに。
そして項目にはリウマチも含まれた。
親族にリウマチを患っている人たちがいるため
過去にもそうしてもらったのだった。
……
尿と、血液を4本献上して帰宅。
結果は2週間後だ。
痛み止めの内服をもらった。
貼るタイプの鎮静剤も必要かと聞かれたが断った。
我慢できないほどの痛みでなかったから内服で十分。
それにしても思いもしなかった
『痛風』というワードが気になりすぎた。
調べなきゃいいのに調べた。
少し古い記事だがこんなものを見つけた。
こんなところにまで更年期のホルモンバランスが影響を与えているとは。
油断できない。
痛風の話でわたしはヘラヘラと笑ったが、
先生の目は笑っていなかった。
というか疑いがある。
さらに画像を調べると、
先日腫れた症状によく似たものがいくつもヒットした。
……
受診前もネットで調べて
“内反小趾でしょ?”勝手にと思い込んでいたけど
判らなくなってきた。
夫にも
「勝手にお前が診断するんじゃねえ!」
と怒られたのだ。
そうだ、それで病院に足を運んだのだった。
思い込みってよくない。
最後までお読みいただきありがとうございます。
祈りながら2週間後を待つことにする。
気を紛らわすため、痛いけど少し運動にも励もうか。
カワコ
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