Dr.Takashi Kawakami
国際政治学者の川上高司です。このブログでは「地政学」の手法を用いて、サイバー、金融、人権、認知戦、中東情勢、米中対立などをプラトン立体的的分析から紐解きます。
最近の記事
今、共和党大会は熱気にあふれ「お祭り会場」になっている―副大統領候補にバンス上院議員(39歳)を選出!― 川上高司(日本外交政策学会理事長)
7月15日に開催した共和党大会の会場は熱気にあふれ「お祭り会場」になっている。奇跡的に銃弾から逃れたトランプは神の加護が強いと伝説的なムードにつつまれる。こうなるとアメリカの世論は一気に流れる。 共和党大会では、ドナルド・トランプ前大統領(78)が正式に共和党の大統領候補に指名された。 共和党の政策としてトランプの主張が色濃く反映されエネルギー生産規制の撤廃や南部国境の「封鎖」などがかかげられた。また、トランプの政策が追い風になるとの期待から、建設機械大手キャタピラーや石
「帝国主義の時代」に日本は餌食になる―ユヴァル・ハラリの予言から読み解く―川上高司(Dr.Takashi Kawakami)
イスラエルのヘブライ大学の歴史学教授のユヴァル・ハラリが「ザ・エコノミスト」で、ロシアがウクライナで勝利し帝国主義の時代がやってくると予言している。ユヴァル・ノア・ハラリ氏は歴史家・思想家で、ベストセラー本『サピエンス全史』『ホモ・デウス』のほか、子ども向け『人類の物語』の著者である。 「帝国主義」は、ローマやイギリス、帝政ロシアが代表例にあげられるが、他国を征服して自国領土に組み入れた強国に対して使われてきた。しかし、第2次大戦後、紛争は絶えなかったが、国際的に認知され
「もしトラ」から「トラ」へ移行するアメリカ―トランプに群がり始めた実力者たちー 川上高司(Dr. Takashi Kawakami)
大統領選挙討論会でバイデン大統領はほぼ失墜した。これを契機にアメリカのJPモルガン・チェースのジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO)やバンク・オブ・アメリカ(バンカメ)のブライアン・モイニハンCEOなど金融界の大物たちや政界のリーダー達や実力者がこぞってトランプの周りに続々と集まり始めている。 現時点からトランプ政権への移行がすでにはじまったかのようである。バイデン現大統領への不満、今の時点からトランプ次期政権の政策課題に食い込んでおきたいという狙いだ。2021年