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今週何読んだ?(第2週)


さて、先週から書き始めたnoteでの読書記録。
タイトルが「何読んだ?」って聞いてる割に、自分が読んだ本しか語らんっていうアレな感じですが、忘備録も兼ねてしばらく続けていこうと思ってます。さー今週は何読んだ?(自分への問いかけかよ)

『絞首商會』 

先日よんだ『サロメの断頭台』の感触がよく(つまりは好みだった)、
蓮野をはじめとする登場人物に「この人らどんな人なん?」と興味がわきたちまして。シリーズものらしいと知り、ならばシリーズを読もうではないかっ!と、いそいそと手にとりましたですよ、はいー!

読みはじめから会話が酷いw。井口と蓮野はもちろん、登場人物みな歯に衣着せぬ物言いの応酬。もはや言葉でのぶった斬りw。井口の妻紗江子なんか、言葉だけじゃなくて行動まで伴っとるやん。アカンて、いくら嫌いな来客でも、包丁持ったまま(あえて)行ったらアカンw。

その来客である井口の友人は大月、こちらもまたヒドイ。もう人物自体がヒドイw。実際に絡んだらおそらく紗江子と同じく大嫌いになりそうなとこだけど、キャラとしては憎めないところがあって、それが物語中ええ味出しとるのが複雑ww。てか井口の周りって変なヤツ多すぎん?…とか、かなりのツボにはまりながら読み進めました。これがデビュー作って夕木さん、クオリティ高すぎくね?ちょっとわからんとこを残すのもまた余白があって、なんや期待してまうやないかーい。

まあ「ご都合感」もありなしでいえば「ややアリ」やけど、そもそもミステリーって、「え、そんなことあります?」ってなとこから始まったりしません(思いっきり偏見)?あれ、いま私ミステリファンを敵に回してます?
ミステリになじみのないドシロートのいうことですので、右から左に受け流してくださいませ。すいません。


『時計泥棒と悪人たち』 

そして同じシリーズのコチラを続けて!

井口と蓮野のシリーズで最初に読んだ『サロメの断頭台』につながる前日譚です。分厚さに若干ひるんだのですが、まあ読めるやろと。案の定、連作短編集ということもあってか、ぺろりと読了しました。夕木さんの進化スゴイ(どんどん面白くなっていってる気がするの…)。

いやぁ、こちらも楽しませていただきました〜!
ただ、ただぁ、一個言わせてくれっ…!
表紙に井口と蓮野のイラストはあかーん!!
百歩譲って井口は許そう。が、しかし、蓮野は類い稀なる「美青年」という設定があるため、個々の妄想で蓮野イメージを作り出しているはずなのだ(少なくとも私はそう)!だから、描いちゃったら、「ナンカチガウ…」ってなるから、ダメ―!!ゼッタイ!! ぜぇはぁ。←息荒い
(あ、装画をけなしているわけではありませんよ、念のため。)

『誘拐と大雪』、『晴海氏の外国手紙』の読後感が好きでした。
最初の『加右衛門氏の美術館』も掴みとしては抜群、続く『悪人一家の密室』と、誘拐の後の『光川丸の妖しい晩餐』もぞっとしますね…。はわぁ…。
最後の『宝石泥棒と置時計』はちょっと終わり方あっさりめな感じでしたが、ラストの蓮野の台詞が蓮野たる所以でございますね。このあと『サロメの断頭台』に続くと思うとそれもよきでございます。

そうそう、これ読んでから『サロメ~』読み返したら(最初と最後だけやけど)、ラストの余韻がさらに味わい深く感じられました(満足げ)。 

『サーカスから来た執達吏』を飛ばしてこちらを読んでしまったので、夕木作品の最後のお楽しみはそちらにしようっと。このシリーズ好きすぎて名残惜しいけれど。夕木さん、新作求ム…!(早くもロスってる)


『ハラヘリ読書』


夕木さん読書後、ちょっとひと息つきたいな〜と、コミックエッセイ的な
やつに手をだしました。前から気になってたの。

読んでみて大正解、むっちゃ好きなヤツやった〜!!冒頭から森茉莉サマも内田百閒センセも大好き!ってなってテンション上がる。森茉莉サマ、今は昔(くらいのレベルで昔)、学生時代に好きだったなぁー…とか、百閒センセいじられててウケるんですけどwとか、好きなエッセイや小説がたくさん紹介されてて、そうそう!これいいよね!って思ったり、なんだか友達と好きな本談議してる気に(勝手に)なってくる楽しい1冊。読んでてすっごくワクワクしたし、楽しかった~。もーぜひ読んでみてほすぃ!
(借りた本なのですが、手元に置いときたいので購入予定!)


『もしもし、こちらは夜です』 

こちらもちょいちょい見かけて気になっていたやつ。『ハラヘリ読書』と同じ作者、宮田ナノさんのコミックエッセイです。たまたま入った本屋さんで見つけたので購入(『ハラヘリ読書』はなかった)。ちょっと視点を変えるだけで、非日常を味わえる「夜」の楽しさがふんだんに散りばめられています。

子どもが小さいうちは「夜は寝るものです!!ダンコ就寝!!」っていう気持ちが染みついていたりするものですが(ていうか疲れてるのでもはや一刻も早く寝たい)、「夜」にまつわる思い出って、そういやいろいろあるなぁ~なんて、この本読んでると思い出したりもして。今からでもちょっとずつ夜の時間をたのしんでみようかなぁ、なんて気になる1冊です。各話の間に挟まれた「小話」がどれも好みでした。最後の小話の終わり方が少しもの寂しくて、「夜」って感じで好き。

コミックエッセイって気軽に読めるからいいよね~。ふとした時にパラってめくりやすいのが好きです。ガチ漫画だとね…続き気になって生活に支障が出るんだよね…(家事しない、寝るの遅くなる→寝坊に磨きがかかる)。


というわけで、今週は小説2冊、コミックエッセイ2冊に、先週から引き続きスーさんの本も読んでる(まだ途中だけど)ので、合わせたら5冊ほど読みました。
夕木さんのはまあまあ分厚かったから「やりましたっ…!わたし、よみましたっ…!」みたいな謎な達成感と疲労感がありますw。

さ、来週は何読もっかなーん。

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