貨幣経済と市場経済の相違と共通項/その一般理論
貨幣経済とは、
世の中に貨幣というモノが回ることで作り出される「秩序ある状態」だ。
他方、
市場経済とは、
市場という場所において何かが回ることで作り出される「秩序ある状態」だ。
このように、
貨幣経済と市場経済は同じ「秩序ある状態」を指した言葉である。
だがその一方で、
貨幣経済は貨幣という「モノによる秩序」を指しており、
市場経済は市場という「場所による秩序」を指している。
それぞれ「モノの秩序」と「場所の秩序」を指しており、異なる位相の「秩序ある状態」を指しているのだ。
したがって、
「市場貨幣経済」という概念だって十分に考えられる。
試しに、
「市場貨幣経済」を妄想して見よう。
読者が市場に行って、いまどき貨幣でエロ本を買った。
市場という場所で、貨幣というモノを用いてエロ本を買っちゃった。
帰宅して30分。
読者の秩序はついに保たれた。
市場という場所によって秩序が保たれ、
なおかつ、
貨幣というモノを回すことで秩序が保たれた訳だ。
すなわち、
「市場貨幣経済」が妄想を含めてパーフェクトに機能したのだ。
これは我々が日常を生きている光景である。
つまり、我々は「市場貨幣経済」の秩序を生きていたのだ。
㊙︎袋とじ
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