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ネオリベラリズム/99%の99%に対する闘争


先ほど、
とても嫌なことがありました。

これについて具体的には、次回文章にしたためたいと思っています。

今回の記事はその前準備として綴っていきますね。

今日の主題は、
ネオリベラリズムネオリベというものです。


結論から書けば、
ネオリベラリズムの本質は「99%の99%に対する闘争」です。

ネオリベ = 99%の99%に対する闘争

現代人のほとんどはネオリベラリズムという判断基準でほぼほぼ動いています。

略してネオリベとは金儲けビジネスを最優先する判断基準です。

ボランティアよりも金儲け、義理人情よりも金儲け、、
といった具合に他の何よりも金儲けを優先する判断基準。

これがネオリベなんです。

1960年代後半シカゴ大学で教鞭をふるったミルトン・フリードマンが体系化した「市場(≒世の中)に国家が介入せず、人間の欲望剥き出しのまま貨幣経済の自由に委ねれれば全てうまくいく」という考え方ともいえましょう。
自由経済の始祖たるアダム・スミスを二回り大きくして長渕剛をプラスした感じですわな。


さて、
ネオリベという判断基準が大多数になった結果、世の中がどうなったでしょうか?

いわゆる1パーセントと99パーセントの世界であります🥴

1%がどんどん富を増し、
99%はどんどん貧しくなる。

あまりに有名なこの構造は、ネオリベが招いた現状なのですよ。

大昔、ホッブスという人が、
「万人の万人に対する闘争」というフレーズを用いて国家なき無秩序状態を表現しました。

ネオリベ世界はそれに似ているのですよ。

ネオリベ世界は「99%の99%に対する闘争」なのです。



ネオリベ = 1%の桃源郷


ネオリベ世界において、お金持ちたる1%は常に争いの外にいます。
いわゆる安全地帯ですね。
99%が何をやっても1%は儲かる仕組みになっとるんです。
これを言い換えると「99%の99%に対する闘争」になるわけですね。

ちょっと大袈裟な具体例を上げましょう。

ワタシがAという日本人に腹を立てた。
ワタシはAへの復讐を決意した。
だが私的復讐は法によって抑制されている。
だから、ワタシはAを極貧にする方策を練った。
まず日本国債のCDSに大規模な売りを浴びせる。
CDSが暴落したのを見計らって、日本国債本体に強烈無比な売りを浴びせる。
これで日本国債は債務不履行を起こし、日本経済は破綻し、円資産しか持ち合わせがないAは極貧になります。
これはね。これまで大手ファンドが日本国債に直接的に凄まじい空売りを仕掛け、幾度となく失敗してきた教訓から学んだ手法です。いましがたまでCDS(破綻宝くじ)という日本国債の危うさの指針から攻めれば、50%以上の確率で日本国債は陥落していましたよ。

だが、この方法論には大問題があるんです。

この方法論の大問題とは、
A1人を極貧化するために、日本人の99%をも極貧化させてしまうということ。

1%の富裕層は日本国債が債務不履行することで、保有しているCDS(破綻宝くじ)で大儲けですよ。

ワタシが経済活動をすることで、
99%はさらに貧しくなり、1%は大儲けするわけです。

このように、
99%の経済活動が99%をさらに貧しくしてしまう。

これがネオリベ世界の構造なんです。


ネオリベ世界 = 99%の足の引っ張り合い

じゃあ、ワタシは何が言いたいかといえば・・・

ワタシねえ。

訳あって、ここ25年間、人間活動を休止していたんですよ。
最近再開したんですがね。
だから、おおむね価値観が25年前で止まっているんです。

25年前というと、1999年だから、いわゆる小泉構造改革の前ですわな。
ネオリベが日本を侵食する直前で、僕の価値観は凍結してるんですわ。

だから、他の人よりもわかるような気がするんですよ。

日本人の大多数がネオリベラリズムの判断基準になっちゃったっていうのが。

復習すると、
ネオリベラリズムとは「金儲けビジネスを最優先する判断基準」でしたね。
少しだけ小難しく言い換えれば、
「市場(≒世の中)に国家が介入せず、人間の欲望剥き出しのまま貨幣経済の自由に委ねれれば全てうまくいく」という考え方です。
つまりは「国家によるほぼほぼ国民ほったらかし状態」ですわ。

やはり、このネオリベという判断基準がね。
この25年間ですごいことになってますよ。

僕がよく知っている25年前はこんなんじゃなかった。

「え、何それ?」ってことがまかり通っている。

そんでもって、やはり悔しいから、皆さん何とかしてやり返そうとするんですよ。

でもね。
あまり知られていませんが、
小泉構造改革で弁護士数が3倍になったんですわ。
だから、法的な締め付けが厳しい。

そこで経済的に復讐するのが得策となる。

しかしながら、
ここで先ほどの大問題に合流します。

誰かに経済的に報復しようとすれば、99%全体に害が及んでしまう。



99%の99%に対する闘争、1%の桃源郷


簡単なんです。

今の世の中で、
「誰か」に報復しようと思えば、チョイとビジネスするだけでいいんですわ。

例えばデイトレとかね。

そうしたら99%の確率で「誰か」に報復できるんですよ。

なぜなら、
あらゆる経済活動は1パーセントを富ませ、99%を貧しくするからです。
読者が何かしら経済活動をするだけで、99%全体が貧しくなるんです。

でもね。
これはやったらあかんと思うんです。

何でかといえば、
それは99パーセント内で報復の連鎖を引き起こすから。

1%の富の総量が増している。
その裏側では、
99%の豊さの総量が減少しているわけじゃないですか。
その中で、誰かが経済活動をすれば、99%がより貧しくなる。

しかも、怨嗟が99%の中で回る。
「お前、何しとんじゃ!」ってな塩梅ですわな。

1%は潤沢な海外資産とともに安全地帯にいるから、知らぬ存ぜぬを決め込んでいられる。
だから報復の連鎖の外部に左うちわでいられますわな。

しかも、99%が99%に対して経済活動による報復合戦をすればするほど、1%は儲かる。

下手に殴れないもんだから、経済的行為に出るのですが、それが1%を富ましていく。

99%の99%に対する「静かな」闘争

     ↓富

   1%の桃源郷

ネオリベ世界の基本構造


これがネオリベ世界の基本構造なんじゃないかと思うわけです。

これを踏まえて、
次回から、
僕が今日経験した強烈体験をもとに、我々はどうすればいいのかを探っていきましょう。

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