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川越氷川神社の年末年始

年の瀬も迫り、慌ただしい日々をお過ごしのことと存じます。当神社でも新年を迎える準備を着々と進めております。今回は年末年始の神事や行事についてご案内いたします。


年末年始の神事や行事のお知らせ

年内(令和6年)

■ 12月15日 煤払すすはらい神事
水引を結んだ笹竹を用いて、社殿や境内の施設を煤払い(掃除)します。お正月に歳神としがみさまをお迎えするための準備のはじまりでもあります。

■ 12月31日16時~ 師走大祓
日々の生活で積もった心身の穢れを祓い、新年を清々しい気持ちで迎えるための神事です。どなたでもご参列いただけます。

師走大祓

新年(令和7年)

■ 1月1日~11日※ 歳旦祭・元朝がんちょう祭(新年特別開運大祈願)
お正月という特別な時期に行われる最も貴いご祈願です。家内安全・厄除け・交通安全・商売繁盛・身体健全・学業成就・心願成就など幅広い願意をお含みしております。
◎12月25日~12月31日:9~17時
◎元日:0~3時/6~18時
◎1月2日~1月3日:9~18時
◎1月4日以降:9~17時
初穂料(祈願料):個人5千円/法人1万円
年明けには祈願の申込受付が氷川会館一階になる日がございますのでご注意ください。
詳細は特設リンクよりご確認ください。

■ 1月8日 新春良縁祈願祭 (時間要確認)
当神社では毎月8日と第4土曜日の8時8分から「良縁祈願祭」を執り行っております。良縁を望まれる方は、お正月の尊い機会にぜひご参列ください。

■ 1月11日 歳旦祭直会式
鏡開き式とも呼ばれ、神様の力が宿った鏡餅がふるまわれます。

※元朝祭期間は令和6年12月25日~令和7年2月3日までに延長しております
歳旦祭

ご家庭での年越し準備

新年を迎えるにあたり、歳神としがみさまをはじめ、様々な神さまのご守護をたまわる準備はお済みでしょうか。日本では伝統的に炊事場や水場など家の各所に「幣束へいそく」をおまつりする慣わしがあります。

幣束は神さまが宿られるもの。正月用の幣束・祓具はらえぐは総じて「釜〆かまじめ」とよばれています。かつてカマドで炊事をしていた頃は、正月にカマドを閉じて使わないようにする風習がありました。これが釜〆の語源とされます。

神棚のお神札や釜〆は、年末に新しいものへ取りかえるのが慣例です。当神社でお頒かちしている釜〆は神職が一つひとつ手作業で奉製したものです。ぜひお神札と併せて新年の準備をお進めいただければと思います。

釜〆一式

釜〆の種類

■ お釜さま
カマド・火の神さま。火災予防におまつりします。

■ 歳神さま
毎年お正月に門松や注連縄しめなわ飾りを目印に家々を訪ね、福をもたらすとされる神さま。歳神さまの幣束にはよし部分に白い紙が巻いてあります。かつて川越地方では歳神さまのことを「じいさん・ばあさん」とよんでいたとされます。

■ 水神さま
水の神さま。生命の源である水に感謝の念を捧げます。

■ 三宝荒神さんぽうこうじんさま
カマド・火・家の神さまともいわれ、三体の幣束でおまつりします。

■ 疱瘡神ほうそうがみさま
流行病を鎮める神さま。無病息災を祈ります。

■ 晦日祓・節分祓
お祓いに使用する祓具。晦日祓は大晦日に、節分祓は節分の日に「祓いましょう」または「祓えたまえ清めたまえ」と唱えて左・右・左と三回振って身体や家屋を祓い清めます。晦日祓には葦部分に白い紙が巻いてあります。

■ 八丁〆はっちょうじめ
注連縄に付ける紙で紙垂しでともいいます。神棚の注連縄は神聖な場所を意味します。

お神札・お守りの頒布

新年のお神札、お守り、縁起物(巳年の矢、絵馬、おみくじ、置物、土鈴)は、12月1日より頒布を開始しております。

なお、初詣期間限定印(開運雲菱の社紋)の御朱印紙は、元日~2月3日までのお頒かちとなります。

※役目を終えた古いお神札やお守りは、一年を通して神社へお納めいただけます。

令和7年巳年の縁起物
お神札のまつりかた

ご参拝の皆さまへ

お正月期間は神社周辺が大変混雑いたします。お越しの際は、公共交通機関のご利用にご協力ください。

さいごに、当神社の独特な正月飾りについて少しご紹介いたします。

当神社では、一般的な門松の代わりに清らかな若竹を束ねた正月飾りを設えています。これは、「正月の酒宴の帰りに門松の松葉で氷川の神様が目を傷つけた」という伝説に由来しています。実は境内には松の木が一本もなく、「松を植えても育たない」とさえ言われています。

ぜひご参拝の際にご覧いただければと思います。新しい一年が皆さまにとって幸多き年となりますよう、心よりお祈り申し上げます。

正月飾り
マエダレ注連しめを横長に結び、中央に燈の実、裏白、堅炭を配する


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