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「好き」なことを語ることについて僕が思うこと

川口市出身の自称読書家 川口竜也です!

先日、川口さんがやっている読書会は何回くらい開催しているのですかと聞かれ、改めて数えてみたところ、2022年3月末から始めてもう25回ほど開催している。単純計算毎月4回ほど、自分で決めたことではあるのだが、ほぼ毎週読書会を開催している。

加えて、他の方が主催している読書会にも足を運ぶ。平日の夜に開催しているのもあれば、休みの日の早い時間に開催しているものもあり、人に会う予定といえばほとんどが読書関連のイベントになっている。最近は我が「東京読書倶楽部」に来ていただいた方と別の読書会で会うことも珍しくないです。

ただ、面白いことに、何度も主催したり参加したとしても、話が似たり寄ったりすることは一度もありません。同じ本を読んだとしても感想は全く異なる。同じ本棚を持つ人間はこの世に一人もいないのと同様、その人の人生経験により本の選び方、読み方、捉え方、扱い方が形成される。

その違いを楽しむのも一興であるが、何より一番心地よいと感じるのは、みんながいきいきと「好き」なことを語っていることだ。

読書会を主催していると、正直、集合した段階で「やばい、この人全然しゃべらない…」と内心焦る時があります。表向きには出さないようにしていますが、仲良くなれるかなぁ、楽しんでいるのかなぁと内心ビクビクしてます(笑)。

しかし、神保町を一緒に散策したり、読書会が始まったりすると、非常に楽しそうになります。好きなミステリーの話や得意分野になると、あれ主催ですかと思うほど話が盛り上がります。人が集まるイベント自体初めてで、まずは読書好きが集まる会に行こうと来ていただいた方も、語るのってすごく楽しいですねと言っていただいたことが何度もございます(主催冥利に尽きます)。

誰しも自分の好きなことを語りたい、けれども好きなことを語るのは時に憚られることがございます。

本好きな方はよくあると思いますが、自分の周りに読書好きって少ないと思いませんか。読書会とかに参加すると本好きって本当に存在するんだ、SNSに書評を書いている人って本当に実在するんだと語る人もチラホラおります(笑)。

私も学生時代はそれなりのアニメオタクだったため、一時期は好きなことを話すことに抵抗がありましたが、同志が見つかった瞬間にどんどん語るようになった記憶があります。ライトノベルの話とか、昨日見たアニメの話とか、好きを語るに止まることを知りません。

本当は飲みの席なんかでも好きな本の話をしたい、親しい友達と作家の話がしたい、でも周りには読書好きな人は少ない。だからその場の空気に合わせた話ばかりしている。本当に語りたいことは他にもあるのに、と。

読書会って、何かをアウトプットする会だとしたら、自分の好きなことを自己表現する会でもあるんだなと、最近思いました。小説や芸術など、何か形を残すことが自己表現だとするのが一般的ではありますが、私たちの口から発せられる言葉もまた、他ならぬ自己表現の形ではないでしょうか。

ただ楽しいから、好きなことを語れるから、というだけで人が集まるわけではない。読書会は自己表現の場なんだ、そう思うと、読書会は不思議な魅力で溢れています。

まだ読書会に行ったことがない人は、是非一度足を運んでみてはいかがでしょうか。それではまた次回!

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川口 竜也 / 川口市出身の自称読書家
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