「意外と本読んでないんだね」にちょっと苛ついてしまう人
川口市出身の自称読書家 川口竜也です!
人並み以上に本を読んでいる自負はあるとは言え、まだまだ未読の本の方のほうが圧倒的に多い。
先日、飲みの席で図らずも読書の話になったのだが、なぜか村上春樹さんの「海辺のカフカ」を読んでいないことに対して苦言を呈された。
一応これまでに「ノルウェイの森」や「1Q84」、「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」などは一通り読んだのだが、「海辺のカフカ」は未読であった。
なぜみんな読んでいる作品を読んでいないのかと。それでもお前はハルキストなのかと言われてしまった。
別に私自身一度もハルキストを名乗ったことはないし(著者曰く、勝手にハルキストなんて名乗られて不機嫌そうだが)、世の中には読んでいない本の方が多いのだから、致し方がないことである。
とは言え、読書好きと公言している人ともあろう方が、なぜその本を読んでいないのかと周りから言われると、少しカチンときてしまう。
そりゃ誰だって、好きなものや趣味をおちょくられたら、少なからず感情は動くものだと思う。
学生時代オタクだったこともあって、観てもいないアニメを馬鹿にされると、いや観てから文句言ってよと思う質だった。好きだからこそ、周りからあーだこーだ言われるのは、心外であった。
いや、別に外野が何と言っても、自分はなんとも思わないよと友達に言われたこともある。
その時思わず、それって本当に好きなの? 自分が好きなものを嫌いや面白くないと言われて、何も思わない人なんているのかと。
自分が好きだと感じているものを周りから馬鹿にされて、感情が動かずにいるのは、そもそも好きなことではないのではないかと、謎の口論をしたこともあったな。
話が脱線したけれども、読書会だって毎回主催しているけれども、あ、その本読んだ事があるってことはあんまりない。むしろ、読んだことある本ばかりだったら、とっくに辞めているだろう。
読書好きな人はそのことを基本的には理解している。自分でさえ読んだことがない本ばかりなのだから、相手が読んでなくたって当然であろうと。
そりゃこれだけ世の中に本が発行されているわけで、新刊も続々と出版されているんだ。昔の名作を読んでいたら、最近の本に疎くなるし、逆もまた然りであろう。
とは言え、少なくとも、人並み以上には本を読んでいる自負はある。人並みってのがどれくらいかという基準もないけれども、毎週違う本を読書会に持参できる程度には本を読んでいる。
色々書いたけれども、たまたま相手が読んでいない本があったとしても、そのことを決して小馬鹿にしてはならない。読書好き同士のマナーであろう。それではまた次回!