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読書記録「マダムたちのルームシェア」

川口市出身の自称読書家 川口竜也です!

今回読んだのは、seko kosekoさんの「マダムたちのルームシェア」KADOKAWAです!

seko koseko「マダムたちのルームシェア」KADOKAWA

・あらすじ
沙苗、栞、晴子、古くからの友人である3人は、ひとつ屋根の下で暮らしている。
眠れない夜には一緒に花札に興じたり、お気に入りのネイルを塗り合ったり、何もかもうまくいかない日には踊ってみたり…。
マダムたちのルームシェアは今日も楽しいことでいっぱい。

1巻巻末より

先日神保町へ向かう途中、「広報東京都」(第940号/2023年12月1日発行)の高齢者のフレイフ予防特集の表紙に抜擢されたのを手に取り、直感で漫画買おうと思った次第。

既に読んだことがある方なら分かると思うが、晴子さんの"晴子さん"感が半端ない(伝われ)。

ときに、うちの読書会は年齢制限を設けていないこともあって、ご年配の方も度々いらっしゃる。しかも読書会に足を運ぶだけあって、アクティブな方が多い。

実際にいらっしゃった方だと、学芸員の資格の取得を目指している人や、地元の電子図書館を使い倒している人、歌舞伎の醍醐味を教えてくれる方や、読書会を通じて新しいジャンルを読み始めた方などなど。

お世辞とかではなく、こういう歳の取り方をしたいなぁといつも思う。

歳を重ねても、何か新しいことに挑戦するなり、人生を、毎日を楽しむような生き方をしたいなぁと。

歳を取ると、身体が思うように動かなくなって、そのうち出掛けるのも億劫になるというのはよく聞く話。

実際、お出掛けの頻度はフレイル(体力や気力が弱りはじめる段階)リスクのチェック項目のひとつでもある。

そのうちに自宅でテレビばかり観て、寝る時間も長くなり、話すことと言えば過去の出来事や身体の衰えに関する不満ばかり…。

歳を取れば、できないことが増えるのは当然だし、それはもう避けられないことではあるけれども、それをいつまでも愚痴っていたところで、正直どうしようもないではないか。

前出の広報東京都のなかに、著者のコメントが寄せられている。

できる・できないも関係なく、自然体で明るく自由を謳歌していくことの素晴らしさ、歳を重ねることで、知識や思い出を積み重ねていくことの尊さを実感しています。

広報東京都 第940号 Creator's Eyeより抜粋

著者が仰る通り、できる・できないに関わらず、歳を重ねることで得られる”深み”を大切にする、それこそ彼女たちのように、毎日を楽しく生きたいものである。

それに、読書会にいらっしゃる方々にお会いすると、本当に、何かをはじめるのに遅すぎることなんてないんだなと、しみじみと実感する次第です(だから年齢制限を設けないところもあります)。

なんと、2024年2月29日に第3巻も発売されるそうで。次巻を楽しみでいられるのも、長生きの秘訣かもね(メタモルフォーゼの縁側にそんなシーンがあった気がする)。それではまた次回!

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川口 竜也 / 川口市出身の自称読書家
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