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読書記録「思ってたのと違うあの子の話」
川口市出身の自称読書家 川口竜也です!
今回読んだのは、かいばしらさんの「思っていたのと違うあの子の話」KADOKAWA (2024) です!
![](https://assets.st-note.com/img/1738495187-dbWO5Tw71ecrZCypHujVGR8D.jpg?width=1200)
・あらすじ
高校生のひなたは2年生になったばかりのある日、ゆづきという可憐な美少女に目を奪われて声をかける。
意気投合して学校の外で会うことになった二人だが、待合せ場所に現れたゆづきは、バチバチにロックなファッションに身を包んでいた。さらに言動さえも、学校のゆるふわな雰囲気と異なり、スマートなイケメンぶり……。
激しいギャップに翻弄されつつも、己のスタイルを毅然と貫くゆづきに憧れるようになっていくひなた。しかし一方ゆづきは、人にあわせることができないことにコンプレックスを抱えていて――。
ネットサーフィンしている間に本作を試し読み。直感で「あーこれは好きだわ」と思い、池袋のアニメイトにてお買い上げ。
私は自分の服装にそこまで興味を示さないが、街中でゴスロリや奇抜なファッションを見かけると、つい凝視してしまうタイプ。
実はコスプレや女装も、一度はしてみたい派の一人である。
かつてコミックマーケットで、ベジータの格好をした中年男性(ビール腹)を見て以来、大分コスプレのハードルは下がっている。
先日飲み会で会った人が、「けものフレンズ」のイベントの主催をやっているそうで、サーバルちゃんのコスプレをした時の写真を見せてくれた。
男女を問わず、思い思いに好きなキャラクターになりきる。まさに「けものは居ても、のけものは居ない、本当の愛はここにある」空間であった。
そういえばこの前、神保町すずらん通りのドトールにて、メイド服を着た女性がコーヒーを飲んでいたけれども、どこのお屋敷のメイドさんかしらん?
それはさておき。「誰がなんというと、私は好きな服を着る」って、結構勇気がいる。
似合うか似合わないか、パーソナルカラーに合うか、年相応とか、そういう周囲からの目は少なくない。
特に厄介なのは、「私は気にしなけれども、他の人はどう思うのでしょうかね?」という、嫌な奴にならない嫌な奴である。
私は特別な存在じゃないから、人に合わせて生きていけばいい。
周りに合わせて、誰とでもうまくやって過ごしてきたと自負しているひなたにとって、目の前に何を着ても似合う友達がいるのも、それはそれで劣等感を覚えるかもしれない。
だけど、ゆづきと一緒に過ごし、二人でお出かけしたり、時には喧嘩もしたりして、徐々に考え方を変えていく。
私は私のままでいいんだ。ゆづを知るほど自分の足りなさを思い知ったけど。でもそんな自分もいいかもって思えるようにしてくれたのもゆづなの。
完璧と思えるゆづきにとっても、苦手なことや、やりたくないこともある。
それでも、自分が好きな服を着るという軸だけは決して変えない。
「似合ってない」「ダサい」と言われようとも、私は私の好きを貫き通す。
そんな女子高生のガール・ミーツ・ガール。まずは試し読みから。それではまた次回!
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