アウトプットの量(無料記事)
フリーランスになってまもなく1ヶ月、仕事に対する意識が、少しずつ変わってきている。毎月、ちゃんとサラリーをもらえる会社づとめの時とは違い、働いた分だけが稼ぎになる。仕事の質と量、そのバランスは重要だ。
世の中から認められる天才たちは、多作な人が多い。
手塚治虫は、凄まじい量の漫画を書き残した。彼の創作への熱情は衰えることがなく。亡くなる直前まで病床で書いていたという。ピカソは死ぬまでに2万点以上の絵を描いたというし、発明王・エジソンは生涯で1100以上の特許を生み出したという。天才にかぎらず、第一線で活躍している人は、みな多作だ。
これは才能なのだろうか。
いや違う。アウトプットが多ければ多いほど、手が練られ、精度はあがる。創作のスピードも速くなる。つまり量が質を担保する。しかしそれは平坦な道ではない。迷い、苦しみながら、おびただしい量のアウトプットをし続けてこそ、たどり着ける場所がある。学校で一番絵がうまくても、それだけではピカソになれない。
ルー・リードが若かった頃、アンディ・ウォーホルに言われたという言葉が好きだ。
実際にアンディは無名の頃から、膨大なスケッチを描き続けた。いつしか彼はシルクスクリーンという手法を手に入れ、時代の寵児となった。
まだ若いから、まだ経験がないから、まだ準備が整っていないから。そんなふうに考えているうちは、一歩も前に進まない。また何かを始めるのに遅すぎるということもない。
ゴッホが画家として活動を始めたのは27歳、それからの10年で2000点もの作品を残した。糸井重里さんがほぼ日をはじめたのは50歳、それから毎日休むことなく、「今日のダーリン」を書き続けている。
なにかをしたい、という衝動があるのであれば、1秒でも早く始めた方がいい。そしてとにかくアウトプットをしつづける。すべてはそこから。
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「突撃 カネオくん」「あさイチ」「おやすみ日本」「アナザーストーリーズ」など数々の番組を手がけてきたプロデューサーの仕事術。考え方を変えれ…
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