【世界の駅めぐり#08】 世界最古の地下鉄駅 ベーカーストリート駅(イギリス・ロンドン)
こんにちは。交通技術ライターの川辺謙一です。
今回は、「世界の駅めぐり」の第8回として、ロンドンの地下鉄にあるベーカーストリート(Baker Street)駅をご紹介します。
■世界最古の地下鉄駅
この駅は、世界最古の地下鉄の駅です。今から160年近く前の開業時の姿を現在にとどめているめずらしい駅です。
世界最初の地下鉄であるメトロポリタン鉄道は、今から160年近く前の1863年1月10日に開業しました。日本が江戸時代の末期で、開国を迫られたころ、イギリスでは地下鉄が開業していたのです。ただし、当時は電車がまだ実用化されていなかったので、蒸気機関車が牽引する客車列車が地下鉄を走っていました。
1863年に開業した地下鉄の駅は7つ。ベーカーストリート駅はそのうちの1つでした。
メトロポリタン鉄道の施設は、ロンドン地下鉄の一部として現在も使われています。メトロポリタン鉄道の駅として開業したベーカーストリート駅のホームでは、現在サークルライン・ハマースミス&シティラインの列車が発着しています。
■オリジナルの姿を残す駅
私がこの駅に初めて降り立ったときは、絵画で見た開業時のホームの姿がそのまま残っていて驚きました。なお、現在残っているホームは、1925年に改築したものですが、全体的な雰囲気は絵画とほぼ同じでした。
ロンドンに行ったときには、ぜひ地下鉄に乗ってベーカーストリート駅に行ってみてください。日本では味わえない地下鉄の歴史の奥深さを味わうことができ、楽しめますよ。
ロンドン地下鉄・ベーカーストリート駅案内(英語)
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