【世界の駅めぐり#05】 アレクサンダー広場駅(ドイツ・ベルリン)
こんにちは。交通技術ライターの川辺謙一です。
今回は、「世界の駅めぐり」の第5回として、ベルリンにあるアレクサンダー広場(Alexanderplatz)駅をご紹介します。ここはベルリンを代表するアレクサンダー広場や、ウーラニアー世界時計、ベルリン大聖堂、テレビ塔の最寄駅です。日本ではあまり知られていない駅ですが、ベルリンに行くなら一度は訪れることをおすすめします。
↓ウーラニアー世界時計。待ち合わせ場所の定番だそうです。
↓駅の看板とベルリンテレビ塔
■交通の要衝
アレクサンダー広場駅は、1882年に開業した歴史ある駅で、ベルリンの交通の要衝の一つとなっています。ここは、地上を走る鉄道(RB・Sバーン)や地下鉄(Uバーン)、路面電車(トラム)などが接続する乗換駅であることもあり、ベルリン市街でもとくに多くの人が行き交う場所になっています。
↓地下鉄の出入口
↓地下鉄5号線(U5)のホーム
ここは冷戦時代の東ベルリン地区に位置します。そのためか、西ベルリン地区ではあまり見られない路面電車が、ここでは昔の姿をとどめながら走っています。
■新空港とも接続する駅
かつてこの駅は、利用者数が多い駅であるにもかかわらず、空港とのアクセスがあまりよくありませんでした。空港と中心地の主要駅を結ぶ鉄道がなかったからです。
ところが2020年10月に念願の新しい空の玄関口(ブランデンブルク国際空港)が開港し、空港アクセス鉄道が開業すると、状況は一変。アレクサンダー広場駅やベルリン中央駅などの主要駅と空港の間を列車で乗り換えなしで移動できるようになりました(一部列車はアレクサンダー広場駅に停車しないようです)。
執筆時点ではパンデミックの影響があり、自由に海外旅行をすることはできませんが、もし日本からベルリンに行ける日が来たら、ぜひブランデンブルク国際空港から列車に乗ってアレクサンダー広場駅で降り、周囲を散策してみてください。冒頭で述べた通り日本ではあまり知られていませんが、見どころが多い場所なので、ベルリンならではの雰囲気を知ることができ、楽しめますよ。