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パッケージ イズ メッセージ  #05


寒い日に焼き芋を見ると、温かい気持ちになりますよね。

最近の焼き芋は、スーパーの店頭や入り口付近などの目立つ所に、石が敷き詰められた専用の什器の中、遠赤外線で温められながら売られています。

良い香りに釣られて買ってみたのは、こちら。
「紅天使」の焼き芋です。

誇らしげな品種名がパッケージ(筆者撮影)

裏面を見ると、文章が書いてあります。
こういうのが書いてあると、読んじゃいますね。

文章にもメッセージを感じます。(筆者撮影)

焼き芋っていう言葉は庶民的ですが、軽トラなどの移動販売車で買うと500円以上することもあるから、スイーツって言われても違和感ないなと思いながら、、、

このロゴマーク、「カルビー」だ。
ポテトだけじゃないんだ。とちょっと驚きました。

ブランドの拡張

という言葉があります。
拡張の方向は、垂直だったり、水平だったりしますが、この場合、ジャガイモが水平展開して、さつまいもにも拡張したパターンですね。

カルビーと言うと99%、ポテトやジャガイモのイメージだと思いますが、お菓子になる根菜繋がりという意味で、この焼き芋は、買い手である私のブランドイメージ(ポテトだけじゃない)が広がったので、カルビーのブランド戦略として、とてもうまいな!と思いました。

ちなみにこのKAITUKA(かいつか)は、地名かなと思っていたのですが、母体となった、さつまいもの卸売問屋の屋号から来ているとのこと。
カルビーグループに入ったのは2020年と最近のことだとウェブサイトで知りました。

デニーズやハーゲンダッツ、オイシックなどとも積極的にコラボを展開したり、焼き芋専門の直営店舗の運営も行っています。

つまり、産地や品種だけではなく、卸問屋としての商品プロデュース力をブランドに位置付けているわけです。企業ミッションには「さつまいもの新しい価値を育む」とあります。

パッケージでちょっと気になったことから、アグリビジネスの新しい潮流に気が付きました。
*この袋(パッケージ)は、芋と一緒に小売に提供されています。付加価値の付け方も新しいですね。


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