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買うきっかけは、生産工程の「一工夫」



画像を見て、
何か気づきましたか?







そうです。
クリームの部分がハート型なんです。

ちょっと面白いですよね。
いつも通り買い物をしていると、レジの手前に、わざとパッケージの向きもバラバラで、ガサっと積まれた状態でビスコが積まれていることで、普段は目にしない裏面が自然と目に入りました。

ビスコの中のクリームが、今ならハート型になっていると、あります。
ちょっとおもしろいかなと思って、手に取り、カゴに入れました。

ビスコの食べ方が3つの派に分けて書いてあって、
ふーん、そう言えば、自分は、

2つに分ける派

かなと、思ったりします。

ストロベリー味という、普段見ないフレイバーだったこともありますが、
クリームの形がちょっと面白そうと思って買った自分がいます。

キャンペーンとか、素材とか、製法とか、ブランドではなく、製造工程のクリームの絞り口のデザイン(設計)を変えることが「買う理由」になっているのは、思いついてもなかなかできないので、
定番商品は、こういう細かい取組みを、積み重ねているすごさがあるなと思いました。

似たケースで言うと、モロゾフのチーズケーキも見てください。

見ての通り、今月は端午の節句だったのですが、
お砂糖で、絵が書いてあるだけ。
でも、ひと目で端午の節句、子ども日だなと伝わり、
こどもへの手土産になるな(買おうかな)と思えました。

製造工程、製造ラインとマーケティングや企画の部署は、工場とオフィスが離れているなど、
物理的な理由で、人の交流が難しいことが多いのではないでしょうか。
企画スタッフが、こういうこと(例えばクリームをハート型に!)と考えても、製造現場からすると、
セッティングの手間(製造計画への影響や対応個数など)を考えて、すぐにYES!とならない筈です。

企画やマーケティングの視点では、どうしても打ち手がキャンペーンや、パッケージなど、お客様とのコミュニケーションになりますが、実は、社内の異なる部署をつなぐこと、社内のコミュニケーションも重要ですし、実際に「買う理由」をつくることにも繋がります。

一見簡単に見えるけど調整の手間がかかっていることが想像できると、
お菓子の味わいも深くなりますね。

※記載の情報は執筆当時(2024年5月)のものです


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