映画『掘る女 縄文人の落とし物』
夏になると何故か塩分を欲するように縄文を欲するようになります(笑)。
NEC未来創造会議で未来を考えるようになったら、過去も考えるようになって、江戸しぐさにサステナビリティのヒントがあると思って江戸時代にハマった後には縄文時代にハマりました。
縄文時代の最初の沼は『縄文人に相談だ』(著:望月昭秀)。東京大学の書店でジャケ買い。帯に書かれていた「悩みなんて全部まとめて貝塚にポイ。」というコピーに一目惚れ。
次の沼は客先訪問の隙間時間に入った映画館で上映されていた『縄文にハマる人々』。
今夏にハマった縄文は・・・
2022年7月からサステナビリティカタリストとして活動し始めて1か月が経過したところでサステナビリティに関する新しいヒントが欲しくなりました。「悩みなんて全部まとめて貝塚にポイ。」は「悩んだら縄文にGO。」と脳内変換されて検索していたら『掘る女 縄文人の落とし物』という映画を見つけました。
まさにインターネットで見つけた縄文の落とし物(笑)。
遺跡発掘現場で丁寧に黙々と土を掘る人たち。
発掘現場に降りる階段はタイムマシンさながらで、数段降りると江戸時代、さらに数段降りると平安時代、さらに降りると縄文時代となり、小学校で学んだ地層そのものですが「土に歴史あり」ということを再認識しました。
黙々と丁寧に土を削り続けることで見つかる縄文式土器の破片。その破片に思いを巡らせて縄文人の生活を想像しながら語る研究員の笑顔に、僕まで笑顔になります。
黒曜石の発掘現場の映像もありました。黒曜石はガラスなんですね。その切れ味に驚くばかりでした。
ちなみに発掘した土器は「落とし物扱い」で警察に届けるそうです。だから映画のタイトルが「縄文人の落とし物」なんですね(笑)。
映画『掘る女 縄文人の落とし物』を見終えての感想
映画を見終えた後にツイートした感想は「持続可能性。どれだけ過去に思いを巡らすことができるか、それを焦らずに丁寧に解きほぐせるか。その感覚を未来に思い馳せられるか」でした。
黙々と土を丁寧に削る作業。そこで見つかる土器の破片から当時の生活を想像する。同様に、僕らに必要なのはSDGsのゴールである2030年(約20年後)、2050年(約30年後)、2100年(約80年後)、3000年(約180年後)などを僅かな手がかりをヒントに如何にして思いを馳せることができるか?
未来社会の答えをググって見つけるのではなく、一人ひとりが丁寧に未来に思いを馳せることが大切なんだと考えさせられた映画『掘る女 縄文人の落とし物』でした。